戻らない110 ページ20
Aの事を1点に見つめたまま動かないアラスター。
そんな彼を心配するように名前を呼ぶと、声で意識が戻ったのか
頭に手を置いて地面を見つめ始めた。
そしてダランと力を無くすように頭に置いていた手を下ろすと
再度目の前の彼女を見つめる。
ｱﾗｽﾀｰ「...」
ちゃんと人間...か。
自分が快楽殺人犯で、それを知った上で人間と言ってくれる人がいるなんて思いもしなかった。
コテンと首を傾げる彼女は、
自分に殺されるはずの一部の人間なんて知る由もないだろう。
いつも付けている手袋を外し、アラスターは彼女の方へ手を伸ばす。
＿＿＿＿＿ﾎﾟﾝｯ
Aの頭に乗せられる温かく大きな手。
いつも手袋を付けている彼の手から伝わる熱に、彼女はドキリと胸が高鳴った。
『...!』
ｱﾗｽﾀｰ「そんなこと言われたのは貴方が初めてですよA」
『..そう、なの?』
彼女の言葉に微笑んで返事をすると、
真っ白なはずだった彼女の頬がほんのりとピンクに染まった。
そして口元に手を当てて、目をぱちくりと瞬きさせる。
何か驚くようなものを見たような反応をする彼女に、どうしました?と尋ねる。
.
『ふふｯ...
私も自然に笑うアラスター初めて見た
何だか嬉しい』
ｱﾗｽﾀｰ「!」
笑った...。
彼女が自然に...。
それはまるで天使の微笑みのようだった。
自分が待ちに待った彼女の笑顔だ。
色付いたこの顔を真っ赤に染めあげたい...そう思うはずなのに...。
.
ｱﾗｽﾀｰ「...
ｯ...〜ｯ//」
自分自身の顔が真っ赤に染め上がっていた。
今までに無い胸の高鳴りに苦しくなりながらも、アラスターは胸をぎゅっと握り締めて目の前の彼女を見つめた。
今でもふふふ、と優しく笑う彼女に更にドキドキと息苦しくなる。
今のこの状態の自分の姿を見せてはいけない...
そう察したアラスターは、そそくさと家から飛び出し仕事場へと足を向かわせた。
ｸｼｬﾘと髪の毛を乱し、しばらく歩いた頃、建物と建物の間の壁に身体を預けるアラスター。
ｱﾗｽﾀｰ「ｯ...
なん、なんだこれは..ｯ...」
これは一体何の感情か...アラスターは知る由もなかった
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めかぶ(プロフ) - コモ(=´∀｀)Wさん» こんにちは!!コメントありがとうございます!!そう言っていただき嬉しいです!!アダムとアラスター、2人ともいいですよねぇ!!捨てきれません!!今後ともよろしくお願いいたします!! (5月7日 22時) (
レス) @page43 id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!!!アダムもアラスターも推しなのでこんなに理想的な小説に出会えて嬉しいです!更新待ってます! (5月4日 19時) (レス) @page28 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - るるさん» 初コメありがとうございます!ハズビンホテルいいですよねぇ!!私もハマりにハマっちゃいました笑この小説も共に楽しんでいただけると嬉しいです!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - ものくろさん» こんにちは!いやん!今まで見た小説の中で1番だなんて嬉しすぎます!ありがとうございます!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - アイリスさん» 初めまして!ご返信遅くなってごめんなさい!素敵な小説だなんて!ありがとうございます!今後もよろしくお願いします!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2024年3月24日 23時
