戻らない108 ページ18
『随分と怪我...治ってきましたね』
消毒液を含んだ綿を手にしながら、Aはふと呟いた。
彼女が治療をしているのは数日前から同居している男ことアラスターである。
そんな彼の傷も大きいが随分と傷口も塞がりつつあった。
もう数日もすれば膿も出てこず完治するはずだ。
彼は傷口を確認するようにそっと手を添えると、ニコリと微笑んだ。
ｱﾗｽﾀｰ「おや!
本当ですね、随分と治ってきましたね」
『...』
瞬間、Aは思った。
目の前の男は自分自身に治療を頼むが為にここに移住している、
だからこそこの傷が治ってしまったらここから消えてしまうのでは無いのか、と。
治りつつある傷が少し憎く思ってしまう。
だからといって彼の傷を治さない訳にもいかないので、
ポンポンと綿を傷に当てて治療を進める。
そんな彼女のちょっとした動揺も見逃さなかったアラスターはニヤリと口角が上がった。
ｱﾗｽﾀｰ「そういえばロージーとは会ってますか?
以前
『...!はい。
1週間前だったと思います、私のお店に来て下さって』
ｱﾗｽﾀｰ「おやおやそれは良かった」
アラスターの体へ包帯を巻き終えたのを確認すると、
彼はソファに掛けられた純白なシャツを身に纏う。
一つ一つ丁寧にボタンを留める仕草さえも絵になる男だ。
身だしなみを整えている間もAは話を続けていた。
『何だか可笑しな発言もしていたの。
私を食べたいとか何とかって...』
ｱﾗｽﾀｰ「ンン"ｯ...!」
こんな貧相な体食べる身も無いのにね、と自分の体を凝視するAに
アラスターは心の中でロージーめ!と叫んだ。
まさか本人に直接言っているとは思ってもなかった、
今度会った際に一言言っておかねば。
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めかぶ(プロフ) - コモ(=´∀｀)Wさん» こんにちは!!コメントありがとうございます!!そう言っていただき嬉しいです!!アダムとアラスター、2人ともいいですよねぇ!!捨てきれません!!今後ともよろしくお願いいたします!! (5月7日 22時) (
レス) @page43 id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!!!アダムもアラスターも推しなのでこんなに理想的な小説に出会えて嬉しいです!更新待ってます! (5月4日 19時) (レス) @page28 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - るるさん» 初コメありがとうございます!ハズビンホテルいいですよねぇ!!私もハマりにハマっちゃいました笑この小説も共に楽しんでいただけると嬉しいです!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - ものくろさん» こんにちは!いやん!今まで見た小説の中で1番だなんて嬉しすぎます!ありがとうございます!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - アイリスさん» 初めまして!ご返信遅くなってごめんなさい!素敵な小説だなんて!ありがとうございます!今後もよろしくお願いします!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2024年3月24日 23時
