戻らない107 ページ17
ｱﾗｽﾀｰ「ダメに決まっているでしょう」
大人びた雰囲気を帯びるバーのカウンターにて
1組の男女のうちの男が女に否定の言葉を突きつけた。
女ことロージーは頬杖を付き、え〜、と声を漏らした。
ﾛｰｼﾞｰ「だって彼女とっても美味しそうなんですもの。
純白な彼女は絶対に甘くて美味しいと思うの!
いいえ、それとも私の知らない未知の味かしら?」
ｱﾗｽﾀｰ「お断りします。
それでは私はこれにて...」
ﾛｰｼﾞｰ「ちょっとちょっと待って!
冗談!冗談よ!」
ジト目でアラスターはロージーを見つめる。
彼女はいつも通り何を考えているか理解しにくい笑顔をしており、
本当に冗談なのか信じ難かった。
上げた腰を再度イスへ下ろし、目の前の空になったグラスを持ち上げた。
しばらくの沈黙が流れるバー。
そんな沈黙を破ったのはロージーの一声であった。
ﾛｰｼﾞｰ「今度は一体何を企んでいるのかしら?」
ｱﾗｽﾀｰ「...はて?何のことです?」
マスターにウイスキーのロックを頼むアラスター。
まるで彼女の話をスルーするかのような動作に、ロージーは鼻で笑う。
そんなので話を逸らしてたまるか、そう言うように言葉を続ける。
ﾛｰｼﾞｰ「いつもの貴方ならすぐにでも殺してしまうじゃない。
でも今回は違う。
...ねぇ、教えてくださらない?
友達のよしみって奴じゃない」
ｱﾗｽﾀｰ「...」
瞳孔が開きに開く、まるで目の前の男に全て吐かせるまで逃さないハイエナのようにも見えた。
一切目を合わせないアラスターは、グラスに注がれたウイスキーを一気飲みし机に叩きつけた。
いつもとは違う少し荒い動作に、ビクリと肩を揺らすロージー。
くるりとイスごと彼女の方へ体を向けると、彼女は足先から頭の先まで冷気が走った。
.
ｱﾗｽﾀｰ「アナタは、私の言った通り彼女と
私のモノだ...絶対に手を出すな」
自分の獲物だ...まるでそう言っているかの様だった。
ロージーの返事を聞く前にアラスターは金を机に置き、
彼女の耳元へ顔を寄せると、よろしくお願いしますよ?と圧をかけた声を発した。
バーを出ていくアラスターの背中を見つめながら彼女は小さな声で
独占欲の強い人...そう呟くのだった。
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めかぶ(プロフ) - コモ(=´∀｀)Wさん» こんにちは!!コメントありがとうございます!!そう言っていただき嬉しいです!!アダムとアラスター、2人ともいいですよねぇ!!捨てきれません!!今後ともよろしくお願いいたします!! (5月7日 22時) (
レス) @page43 id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!!!アダムもアラスターも推しなのでこんなに理想的な小説に出会えて嬉しいです!更新待ってます! (5月4日 19時) (レス) @page28 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - るるさん» 初コメありがとうございます!ハズビンホテルいいですよねぇ!!私もハマりにハマっちゃいました笑この小説も共に楽しんでいただけると嬉しいです!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - ものくろさん» こんにちは!いやん!今まで見た小説の中で1番だなんて嬉しすぎます!ありがとうございます!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - アイリスさん» 初めまして!ご返信遅くなってごめんなさい!素敵な小説だなんて!ありがとうございます!今後もよろしくお願いします!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2024年3月24日 23時
