戻らない103 ページ13
あれから数日経った頃、
Aが勤めている街の帽子屋も営業を再開するとのことで連絡が入った。
久々の仕事だ、頑張らねば。
連絡の入った翌日より仕事着をカバンに詰め、準備をする彼女の様子を
ソファに腰掛けてアラスターは見つめていた。
相変わらずアラスターは彼女の家に住み着いていた。
会話はアラスターから振るのが大半であり、それに相槌を打つようにAも返事をしていた。
そんな日常に別に2人は居心地の悪さは一切感じていなかった。
Aは孤独を感じず、アラスターは傷の手当をしてくれる人がいる、
互いにwin-winの関係を築いている。
ｱﾗｽﾀｰ「そういえば本日からお仕事でしたね。
帰る頃には私も仕事に出ておりますので、夕食は先に済ませていただいて大丈夫ですよ」
『ありがとう。
夕食は何か食べたいものはある?』
特にありませんが強いて言うならジャンバラヤですね、
そう答えるアラスターに昨日食べたばかりじゃないか、と返事をした。
見た目に合わず結構冗談を言う彼に、最近ではｸｽﾘと笑うことが増えた。
やはり1人では駄目なんだと改めて実感した。
扉に手をかけて外へ出ようと押した時、後ろから名前を呼ばれたので、
顔だけ声のする方へ振り返った。
ｱﾗｽﾀｰ「お気をつけて。いってらっしゃい」
『...!』
3年ぶりに言われた言葉。
彼にとっては何気ない一言だったかもしれないが、彼女にとっては大きなものであった。
私は独りじゃない...もう孤独じゃないんだ。
いつまでもこちらを見つめたまま動かないAに、次はクエスチョンを含めた声で名前を呼んだ。
そんな彼の言葉に目が覚めたAは、何も言わずそそくさと扉を開けて外へ飛び出してしまった。
ｱﾗｽﾀｰ「...?」
相変わらず分からない行動をするな彼女は、
そんなことを思いながらもアラスターは手に持つ原稿に再び視線を落とした。
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めかぶ(プロフ) - コモ(=´∀｀)Wさん» こんにちは!!コメントありがとうございます!!そう言っていただき嬉しいです!!アダムとアラスター、2人ともいいですよねぇ!!捨てきれません!!今後ともよろしくお願いいたします!! (5月7日 22時) (
レス) @page43 id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
コモ(=´∀｀)W(プロフ) - すごく面白いです!!!アダムもアラスターも推しなのでこんなに理想的な小説に出会えて嬉しいです!更新待ってます! (5月4日 19時) (レス) @page28 id: e059f57a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - るるさん» 初コメありがとうございます!ハズビンホテルいいですよねぇ!!私もハマりにハマっちゃいました笑この小説も共に楽しんでいただけると嬉しいです!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - ものくろさん» こんにちは!いやん!今まで見た小説の中で1番だなんて嬉しすぎます!ありがとうございます!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
めかぶ(プロフ) - アイリスさん» 初めまして!ご返信遅くなってごめんなさい!素敵な小説だなんて!ありがとうございます!今後もよろしくお願いします!! (4月25日 22時) (レス) id: 0de0e60a83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めかぶ | 作成日時：2024年3月24日 23時
