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コツ、コツと足音が倉庫内に響く。
音の方向には国木田くんがいた。
太「遅かったね?虎は捕まえたよ。」
国「その小僧____じゃあ、そいつが……」
私の太腿の上にいる敦くんを見て国木田くんは驚いたようにしている。
『虎の能力者みたいだね、
凄い強かったんだよ〜?
治くんが巫山戯るから私死んじゃうかと思った。』
国「全く___次からは事前に説明しろ。非番の奴らまで駆りだす始末だ。
皆に酒でも奢れ。」
国木田くんがそう云うと、外から沢山の探偵社員が倉庫へ入ってくる。
与「なぁンだ、怪我人は無しかい?つまんないねェ。」
“与謝野晶子___能力名『
江「中々出来るようになったじゃないか太宰、
まぁ、僕には及ばないけど
_____ってAなんで膝枕してるの!!狡い!!」
“江戸川乱歩___能力名『超推理』”
『狡いとかないですよ、介抱ですから。』
“森A___能力名『否、君思ふ』”
宮「でも、そのヒトどうするんです?自覚はなかったわけでしょう?」
“宮沢賢治___能力名『雨ニモマケズ』”
国「どうする太宰、一応区の災害指定猛獣だぞ?」
“国木田独歩___能力名『
確かに。孤児院を追い出された彼に居場所はない……
災害指定猛獣になってしまった彼に明るい未来なんて……
私の太腿のうえで健やかに眠る彼を撫でながら暗い気持ちになる。
太「うふふ、実はもう決めてある。
____うちの社員にする」
“太宰治___能力名『人間失格』”
「「「はぁああああ!?」」」
真逆治くんがそんなこと、言うなんて……
少なからず“あの人”の影響を感じた私はどこか嬉しいような寂しいような__そんな気持ちになった。
これから先敦くんの未来が少しでも明るくなってくれたらいいな、と思い乍ら私は満月を見上げた。
“中島敦___能力名『月下獣』”
.
.
.
_________そんな和やかな私達を見てる影がいたなんて、この時は気付きもしなかった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:ももも | 作成日時:2021年8月23日 5時