ぃ ページ8
終電を待っている間、いつもよりずっとくっついていた
先生との時間がもう少ない
寂しい、離れたくない、そばにいて、私を選んで
どの言葉も結局言えずに、こうしてくっつくだけ
「ほら、もう来たで」
いつもいつも、電車が来るのが早すぎる
本当に最後のキスを交わして、笑顔を浮かべる
別れ際に悲しい顔はしたくないから、精一杯笑顔を作る
「じゃあね、せんせ」
「……じゃあな」
構内にベルが鳴り響く
本当にこのままさよならなの？
引き止めてくれないの？
先生は私を好きでいてくれてた？
聞きたいことが今になってたくさん溢れてくる
そうなると、笑顔を保つのは無理で
私が笑顔を崩すと、先生も、悲しい顔をした
それを見た途端、何か突き動かされた
弾き出されるように電車を降りて先生に抱きついた
驚いた先生は動かずにいて、
そんな先生の首に腕を回して、背伸びをしながらキスをした
「せんせ、好き、大好き、一緒にいて欲しいの」
溢れ出した思いは止まることを知らず、先生に何度も告げる
すると、先生がそんな私を思いっきり抱きしめた
「そんなん、狡いやろ、せっかく我慢しとったのに」
そんな言葉を呟く
私たちは駅を出て、私は親に、先生は彼女に嘘のメールを送った
『友だち/先生たちの家に泊まるから』
「A、これからどうする？」
「千良さんはどうしたい？」
「んー、とりあえずご飯食べよか」
こうして私たちは、夜の街へ消えていった
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湊音(プロフ) - 化零羽さん» こちらにもコメントをしてくださりありがとうございます(*´`)そう言って貰えて嬉しいですー！ (2020年1月15日 23時) (
レス) id: ce143170a2 (このIDを非表示/違反報告)
化零羽(プロフ) - ふあぁ…めっちゃ好きです…！！ (2020年1月15日 22時) (レス) id: c8692e2cd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊音 | 作成日時：2020年1月14日 9時
