Revenge Pray【浦島坂田船】

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「ねーねー、ヤバくない？！会えたらいいな」

「ばか、即殺されるよw」

「え、こんなイケメンに殺されるなら悔いはないでしょ」



スマホ片手に楽しそうに話す女子高生とすれ違い、本当にバカなのかと思ってしまう



彼らが逃亡してから3日



東京は国道、県道のほとんどが検問をかけられていて車なんて使えたもんじゃない



時間が限られている中、急いで電車へ向かうが、周りも同じことを考えているのか、普段より多すぎて進みにくい



閉まりかけている扉を駆け込んだ



私の予想が合っていますように



そう祈りながら、ある場所へ向かった









東京23区から離れたのある山奥



てか、遠い



パンプスだから足が痛いけど、目的のためじゃしょうがない



そして着いたのは、小さな一軒家



もう誰も住み着くことはないであろう



ドアを開けるとギィと奇妙な音を立てる



中はボロボロでとても住める場所じゃない



リビングらしき部屋へ向かうと、誰かがいた痕跡



「いるんでしょ！私だけだし、時間ないから返事して！」



2階まで聞こえる大きな声で叫ぶ



しかし、何の反応もない



「あのさ、分かってるんだからさっさと出て……、んぐっ」



再び声をかけると、後ろから誰かに口を塞がれた



「あんまでけぇ声出すんじゃねぇよ」



怒っているのか、荒々しい口調で脅してくる



「んーんーんーんー！！」



「何言うてるか分からんよw」



いつの間にか姿を現すもう1人



上から下までじっくり気持ち悪さが込み上げる



顔を振って口元を外す



「あんたら、助けてやろうってのになんなのよ」

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