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照side
貰ったと思ったらお礼を言う暇なく家の中に入ってしまった。
「ありがとうくらい言わせてよ。」
よくわからないまま家に入る。
リビングに行って貰ったグラタンを開けると少しの湯気と共に香しい匂いが嗅覚を刺激する。
「うわ、マジで美味そう」
余計に腹が減ってきて、直ぐにキッチンにいってスプーンを取りテーブルにセットする。
「いただきまー」
ピーンポーン。
なんだよ。今から食おうとしてんのに。
至福のひとときが始まる瞬間を邪魔されて少し苛立った感情のままインターホンの画面を見るとそこにはさっきまで会話をしていた女性の姿があった。
あれ？もしかして貰っちゃダメになった？？
そう思いドアを開けると
「あの、さっきお渡ししたグラタンなんですけど」
「あ、都合悪くなりました？」
「じゃなくて、あれだけじゃ寂しいから」
そういった彼女の手には箱に入ったふたつの容器。
「これ、サラダとデザートのプリンです。
自分で作ったからお口にあうかわからないけど。
グラタンだけじゃ寂しいから」
そう言いながらも目を合わせてはくれない彼女。
「え、こんなに。いいんですか？」
「だってグラタンだけじゃ寂しいでしょ？」
そう言いながら目を合わせて首を傾げた彼女の口角は少し上がっていた。
そこで初めて、嫌なのではなく人見知りなんだって理解が出来た。
「じゃあ遠慮なく、すみません、いただきます」
「良かった。笑
それも捨ててもらって大丈夫なので」
そういった彼女からは安堵の様子が伺える。
「あの、よかったら名前きいてもいいですか？」
あ、そっか表札に名前書いてなかった。
「岩本です。」
「岩本さん、ありがとうございます。
なんてお呼びしたらいいかわからなくて笑。
あ、グラタン冷めちゃいますね笑
それじゃあ」
そう言って頭を下げて帰っていく彼女。
「ありがとうございます！」
とだけ伝えて、貰ったサラダとプリンを再びテーブルにセットした。
「いただきます」
そういって食べたグラタンもプリンもめちゃめちゃ美味しかったけど。
1人での食事が少し寂しく思えた。
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miyna(プロフ) - ゆりちぱさん、コメントありがとうございます！岩本さんが甘えたいけど甘える場所がないと言っていた記事をみて、甘えるならこんな感じかなぁと思って作りました！私も安田担です！シリーズ読んでくれてありがとうございます！ (2020年6月1日 14時) (
レス) id: d1019240f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりちぱ(プロフ) - miynaさん、コメント失礼します！私安田担でして、ずっとmiynaさんの心から一緒に、など読んでいたのですが、今回のお話が照くんで、、！私実は岩本担でもあるのでとっても嬉しいです！ (2020年6月1日 12時) (レス) id: 6a5ff5c9be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miyna
| 作成日時：2020年6月1日 10時
