それでもキミがいい(雪男yellow)

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岩本くん''ねぇ、今日夕方に終わるんだけどご飯一緒に食べたい。ダメ？''



仕事の昼休憩中にみた携帯には最近までなかった
''岩本くん''の文字が表示される。



''いいよ。
家に帰るの20時くらいだから21時くらいに来てくれたら丁度ご飯できてる''



岩本くん''それなら手伝うよ。なんか材料とかいるなら買ってくし''



''大丈夫。ありがとう''



それだけ打って返事を待たずに携帯をしまう。




梨花「ちょっと、今のなに？彼氏できたの？」


「違うよ。お隣さん。」



梨花「一緒にご飯食べたい。ダメ？ってもう彼氏じゃん」



「また人の携帯勝手にみる。
どっちかって言うと弟って感じかな？
歳も8こも下だし」



梨花「うわー、それは手をだしたら犯罪だわ。」


そういう梨花は丁度同じ時期に入社してきた同期。


海外から引っ越してきて一番最初に仲良くなったいわば親友みたいなもので。


まだ付き合いは1年くらいしかないけど、さっぱりしたドライな性格が私にとても合う。
年下だけどそれを感じさせない、周りにも遠慮しないこの性格は私にとってはとっても気持ちいい。



「こっちに帰ってきて結構すぐに知り合ったんだけどさ。結構律儀で可愛いところあるのよ。
見た目は結構イケメンだし。
まぁ、甘えられて嫌な気はしないよねぇ。笑」


梨花「でも、8こ下って事は私の2つ上か。
ねぇ、今度紹介して」



「機会があったらね。笑」



そんな雰囲気で昼休憩は盛り上がりっぱなしで、そのまま携帯を1度も見ずに仕事を終えて帰宅した。

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