俺足2 誕生日編まとめ part5 (ページ35)

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おまけページ35

北山side

藤ヶ谷は俺に対して口下手だけど
思ってくれてることちゃんと分かってる
変に素直だからね

藤ヶ谷「この酒ほんと旨い」

「ほんと？」

藤ヶ谷「嘘付いてどうすんの？」

ふふってまた笑う藤ヶ谷

「それ､藤ヶ谷が22の時に呑んで
美味しくないって言ってたお酒だよ」

藤ヶ谷「マジ？え､ほんと？」

「舌もちゃんと大人になってたな」

俺が笑ったら藤ヶ谷も釣られて笑う
「そっか､あの時のお酒か」ってぼそっと呟いてる
藤ヶ谷を横目で見つつプレゼントを取りに行く

藤ヶ谷「北山？」

「誕生日おめでとう､藤ヶ谷
俺より年下なのにしっかりしていて纏めてくれて
本当は皆とふざけるの好きなのに
グループの事を考えて静かにしてるのを見て
何か出来ないかってずっと考えてた
でも､最近はまた前みたいに笑ってくれる事が増えて
俺はすごく嬉しい

でも､お願いがある」

藤ヶ谷「え？」

「無理して笑わないでくれ
俺等といる時位弱音吐いていいんだよ
頑張ってお兄ちゃんをしてる必要はないって
ずっと言ってるだろ？
こうやって一緒にお酒を呑んでるときだって
藤ヶ谷の弱音とか思ってる事何でも言えよ」

プレゼントが入った包みを置いて
軽く俯いてる藤ヶ谷を抱き寄せる

「な？わかった？」

頭を撫でてやるとこくんっと小さく頷いた

「これからも俺の隣にいろよ」

って小さく呟いた俺の本音は届いたのかな
取り敢えず今は俺に身を委ねてくれてる
藤ヶ谷を信じるしかない。