さよなら独歩さん

記憶 ページ9

あぁ、この記憶も気持ちもすべてなかったことになればいいのに





部屋にぽつんと置かれたソファに腰かけ、ぼんやりと夕日が空に溶けていく様子を眺めた



「どこをどうまちがえたんだろう」







なにを間違えてしまったのだろう



どうしてだろう


ぐるぐると回る思考回路はすでにショートしているのかもしれなかった



いや、ただつらい現実から逃げたかっただけかもしれない


すっとスマホを取り出し、ある人に電話を掛ける









「ねぇ、おねがい


私にヒプノシスマイクを使って独歩のことわすれさせてくれない？




乱数にしか・・・たのめないの


おねがい」








驚く乱数の声に少し震えた「おねがい」と今にも消えそうな声でいった

未知→←..｡.:.+挨拶

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