【あんスタ】今日も君と食卓を囲んで (ページ13)

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その後、私は無事スマホを返してもらい
ニキさんと燐音さんは大急ぎ(？)でお仕事に向かった。

さぁて、やっとCDショップに行けると思ったのに…

「な・ん・で！私まで連行されなきゃならないんですか！？」

「うるせぇ…おい、耳元で叫ぶな！」

私は燐音さんにいつかのように背負われ
どこかの建物の中まで連れてこられた。

「てか、燐音さんタバコくっさ！」

彼の背中も髪の毛も失礼だが昨日と違いとても臭かった。

______＿＿＿＿

___ニキちゃんがお詫びに美味しいもの食わせてやるって言ってるから少しここで待ってろ。

そう言われた私は休憩室？みたいな所に
待機させられることになった。

首からぶら下げている

" 関係者 "

と書かれた吊り下げ名札。

さっきここに入る際に受け付け？
の人に手渡された物だ。

青色のストラップはまだ新品なのだろうか
くたびれていないし汚れもなかった。

「てかここ何処？」

大きなビルのような建物。

私は燐音さんに降ろせ！と言いながら
かなり暴れていたせいで周りをよく見ていなかった。

途中でニキさんにポッキーを口に突っ込まれた時は、
びっくりして動きが止まったけど。

ぐるっと辺りを見回すが
共有スペース(さっき名前を知った)には、
まぁ当たり前だけど
見知った顔の人は誰一人といなかった。

「…ん？」

すぐ近くの椅子に座りうるさく騒いでいる人達の中に誰かさんに似ている人がいる。

…緋色の髪をした誰かさんにね。

取り敢えず何にもすることがないし、
むやみに移動すると迷子になるので
ニキさんに貰ったポッキーをちびちびと食べながらスマホをいじる。

「わぁ！姫宮くんの*Instegram更新されてる！…相変わらず可愛いなぁ」

ライブ終わりに取ったであろう写真が上がっており
思わず感嘆の声を漏らす。

「そっか、二日前にライブがあったんだね…。知らなかっ…」

「…君は姫宮くんが好きなのかい？」

突然横からにゅっと現れた緋色が私のスマホを覗き込んできた。

「え…？ぎゃぁぁあああぁ！？」

数秒遅れで私は驚きのあまり椅子から転落。

無事頭を強打しました。

「いったたた。」

あまりの痛さに起き上がれず
そのまんまの体制で強打した部分を手で押さえる。

あぁ昨日から沢山怪我したり驚かされたりしてる。

ほんと、ついてない…。

＿＿＿＿＿＿＿＿

*Instegram → わざと綴りを変えています。

早くご飯もぐもぐさせたいです…。