三十二振り ページ39
パソコンで、どっちもの映像を見終わり、皆、黙ったまま一分が経った。もしかすると、もっと経っているかも知れないし、経って無いかも知れないが。
香桜の顔をちょっと見てみると、青ざめて目が死んでいた。
『これを見て、まだ、硝子さんが悪いって言える？』
「桜乃、嘘だよな!?」
「悟、落ち着いて。でも、これを見たら」
「俺は！俺は…桜乃がやったとしても、信じたい！」
五条……案外、良い奴なんだよな。クズだけど。
『香桜、これを聞いてもなにも思わない？』
「私は…」
『何に悩んでるの？』
「悩っ!?違っ、違う!!」
そう言うと、香桜は教室から走って出て行った。それを、五条が追いかける。夏油は俺達と教室に残っている。
「夏油は行かないの？」
「私は悟ほど、桜乃ちゃんに惚れ込んでないし、あれを見たからね」
『俺、五条が一途という事実が、一番理解出来ねぇ』
「分かるわぁ」
「…私、やっぱり行こうかな」
そう言って、夏油が教室から出た。手を振ってる硝子さん可愛い。
てか、夏油が出て行ったの俺達を二人にするため？な訳無いか。
「なぁ、A」
『どうしたの？』
「色々、ありがとな。Aが居なかったら、私はきっと悪役になってた。全部、Aのお陰だよ」
『俺は、硝子さんが辛い思いするの、嫌だったから。お礼言われる程の事はしてないよ』
「それでもだ。ありがとな」
そう言って、笑う硝子さんの顔は、とっても綺麗だった。
あぁ、好きだなぁ。
「そうか。私も好きだぞ」
『へぇ？』
変な声が出た。え？今、何を申した？
「……？真逆、無意識か？」
『そ、そーなのかな？』
「まぁ、良い。喋りながら待とう」
『お、押忍！』
「プハッ！どうした？」
あっ、可愛い。じゃなくて！好き？え、好き？……あー、恋愛感情じゃなくて、友情の方か、なるほどね。
暫くして、夏油が帰って来た。また、暫くして五条と香桜も帰って来た。
五条は香桜を隠すように歩いてた。五条は番犬か何かか？
香桜を見てみると、気まずそうな顔はしているが、諦めてない様だ。何が、彼女をそこまで突き動かすのか…、気になるな。
俺達の関係は、めちゃめちゃ悪い事にはならなかった。
硝子さんが香桜にも、いつも通り接していたからだ。
そんなある日、事件は起こった。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
トカ - (すいません、全くみんなが反応していないところに反応してしまいました) (2月2日 6時) (レス) @page50 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
トカ - え？ちょっっっとまて、50ねん？？？？？！！！！！それはちょっとじゃねえ！！！ちょっとじゃねえから！！！！ (2月1日 23時) (レス) @page17 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
yuuka(プロフ) - めちゃみてて楽しいです！余談なんですが、私の名前が結香なんです。で、結梨香さんが私の名前とめっちゃ似てたので人知れずテンション上がりました。これからも無理のない範囲で更新頑張ってください！ (2022年12月17日 4時) (レス) @page25 id: 20eb1e8e76 (このIDを非表示/違反報告)
神薙巫亜−かんなぎみあ−(プロフ) - どうか、どうか、どうか。夢主くん達の二年生の姿とそしてこの作品が長く見続けられますように。 (2022年4月9日 0時) (レス) id: ed67e433c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にいは | 作成日時：2022年2月25日 22時
