十一振り ページ14
今日は、お母さんから送られてきたカメラと録音機を硝子さんに渡そうと思ったけど、任務が入った。
硝子さん一人で大丈夫か？
『さっさっと終わらそう』
任務は大阪だ。
非術師を殺している呪詛師がいるとかで二級の人が二人行ったけど音信不通になり、俺に来た。会ったら即処分しろと言われた。うん、面倒い。
ここが、呪詛師がいるかもしれない廃ビル。町中にあるな。
てか、かもじゃねぇ、いるわ。確定。
『よし、行くか。』
ビルのドアを開けた。すぐに、ナイフが降ってきた。
ビビった…！心臓止まるかと思った。
でも、この程度で殺せると思われてるのか。ショック
ナイフは呪具ではなく、市販のもの。安上がりにしたのね。
罠を仕掛けるためか？中は結構綺麗。呪詛師は上の階だな、呪力が上にある。ちなみに、ビルは四階建て。
『あぶな〜』
落とし穴があった。結構深くて底にナイフが敷き詰められている。殺意高ない？てか、ナイフ好きだな。
ちなみに、呪詛師の術式の情報はない。わかっているのは性別が男で二級術師を殺せる実力を持っているということ。
四階に着くまでに様々な罠があった。球が転がってきたり、壁のスピーカーから爆音が流れたり。設置、頑張ったんだな。俺には無理だ。
さて、ここが最後の部屋、呪詛師は一体どんな奴かな？
ガチャ
部屋は暗かった。
逃げられたか？そう思っていたら電気がついた。呪詛師の顔が見える。
『へぇ、呪詛師になったんだ。お久しぶりです。東雲先輩』
「うん、久しぶり。驚かないんだね」
『他にも何人か見てるので』
「えぇ〜、そんなに呪詛師殺してるの？」
『処分しているって言って下さいよ〜』
今話しているのは、昔に何度も同じ任務になり仲良くなった東雲爽先輩だ。術式は、風だったと思う。
「話はもうやめだ。爽風呪法《かまいたち》」
かまいたちは全方向から刃のように鋭い風が吹いてくる。ただ、それだけ。
『液操呪術《激浪》』
激浪で風を押し返し、東雲にも攻撃を当てる。
威力が強すぎたのか、東雲の体が壁にぶつかり、うめき声をあげた。
『なんで、呪詛師になったんです？』
「……嫌になったんだよ。この世界が」
『あっそ。地獄で寝てろ』
「…真っ当に生きろよ」
そして、殺した。
術式で体内の水分を全部取れば、周りを汚さず殺められる。
『呪詛師が何言ってんだか。
それが無理なの、先輩も知ってるよね？
ハハッ、最後に呪うなよ…』
帰って、硝子さんに癒やしてもらおう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2218人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
トカ - (すいません、全くみんなが反応していないところに反応してしまいました) (2月2日 6時) (レス) @page50 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
トカ - え？ちょっっっとまて、50ねん？？？？？！！！！！それはちょっとじゃねえ！！！ちょっとじゃねえから！！！！ (2月1日 23時) (レス) @page17 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
yuuka(プロフ) - めちゃみてて楽しいです！余談なんですが、私の名前が結香なんです。で、結梨香さんが私の名前とめっちゃ似てたので人知れずテンション上がりました。これからも無理のない範囲で更新頑張ってください！ (2022年12月17日 4時) (レス) @page25 id: 20eb1e8e76 (このIDを非表示/違反報告)
神薙巫亜−かんなぎみあ−(プロフ) - どうか、どうか、どうか。夢主くん達の二年生の姿とそしてこの作品が長く見続けられますように。 (2022年4月9日 0時) (レス) id: ed67e433c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にいは | 作成日時：2022年2月25日 22時
