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角名さんに貰ったプログラム通り、初っ端から治が出る200m徒走だ。
他校彼女同士仲良くなったユイさんの彼女さんもよく来ているそうで稲荷崎に詳しく、解説をして頂けることとなった。
アカリ「うちアカリ!よろしくな〜」
アカリ「次治くんやで。げ、隣陸上部のやつやん・・・兵庫な、バレーだけやなくて陸上も他校に全国優勝候補のとこあんねんけど横のレーンのやつ、その優勝候補に善戦してん。0.0何秒差で負けとったはず・・・まあとりまめっちゃ早いやつ!!」
『まじですか・・・さすがに治も負けますね』
アカリ「やな〜。まあ治くんの見せ場まだあるしな!」
ピストルがなった。
スタートは綺麗だったと思う。
が、そこから突き放されるかと思った瞬間
治が陸上部の人を抜いた。
そういやあいつバレー以外はスロースターターやったなあ
「「きゃー!!」」
女子生徒の歓声が耳に突き刺さる。
結果、治が1位でゴールした。
『んー・・・アカリさんはユイさんがきゃーきゃー言われてどんな感じです?』
アカリ「あー・・・、あんまええ気はせんけどね。結が好きなんはうちって信じとるから大丈夫!」
『・・・そうですか』
残りの治が出る競技は午後な為、ユイさん、アカリさんに連れられ弁当の用意をする治の元へ
『あ、そや。ユイさんユイさん』
銀島「ん?」
『私が目隠すんでだーれだってやつやってください』
銀島「おん。おけおけ」
治「なあ見たか?陸上部のやつ抜いたで。ツムには無理やろうけど」
侑「あ?!出来るわ!」
角名「えぇ・・・体育祭でまで喧嘩すんの?去年は無かったじゃん」
侑・治「「去年は去年や!」」
侑・治「「ハモんな!」」
見事なシンクロに少し吹き出しそうになるも静かに治の背後に近付く。
治の目に手をかざした。
あ、今ビクってなった。可愛ええかよほんま
銀島「だーれだ」
治「え?は?誰?声銀やけど指ほっそいやん。
あ、アカリさんか」
アカリ「ぶぶー」
『残念。私でしたー』
治「・・・??・・・ツム、ビンタしろ」
侑「なら遠慮なく」
『え、ちょ、やめろし。夢やないからな?治』
治「・・・なんでおんねん。俺に内緒で他の奴と連絡すんなや」
角名「え、束縛厳し」
隣に立っている私の膝辺りに頭をぐりぐり擦り付けてくる治
『・・・もー、可愛ええかよほんまに。午後見とるから頑張ってな〜』
治「おん。頑張るわ」
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作者名:あんころもち | 作成日時:2020年8月19日 11時