テンション低めの愛しの子【木葉秋紀】

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『失礼します。』




そう言って稲荷崎の宿泊部屋の扉を開けた。




北「Aか。どうした」

『ちょっとサム･･･いいですか？』

北「治ー。呼んどるで」




治「･･･はい」

『あっち』

ホールの自販機前のベンチに2人で腰を下ろす。









治「決まったか」

『おん。サム･･･』









『ごめん。』









治「はあぁぁぁ･･･まあせやろなぁ、」

『すまん。でもサムん事嫌いんなったとかやなくて今更そういうんに見れんっていうか･･･』

治「そんなん言うなや‪w余計傷付くやんけ」

『ほんまにすまん。これからは友達で居ってとか言わんし私の近くに居る居らんもサムの勝手やから私が言ってもあれやけど、』









『私はこれからもサムと仲良うしたい』









治「･･･俺の心が立ち直ったらな」

『おん』

治「おれはあの人格ポンコツやないから立ち上がり次第直ぐ慰め会付き合うたる」

『慰め会てなんや』

治「お前が振られた時ん慰める会しかあらへんやろ‪w」

『は？私サムやないから振られへんし』

治「ハイハイ‪wてかいま自主練の時間やろ？戻らんでええん？」

『あ、そうや。あと1件用あったんやった。じゃあな』

治「おん。じゃあな」




私は知っとる。

サムが辛いことを1人で溜め込む性格なんも、誰も居らんとこで1人でよう泣くんも。

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