瀬見side11 ページ30
確かに天童の言うことも一理ある。
いくらジャンプが美しかろうが点が取れなければ意味は無い。
「…でもあいつの特技？はあのジャンプだけじゃないかもしれないだろ。」
「確かにな。あれだけで全国常連になれるとは思えない。」
「昨日と今日見た限りだと、やっぱレシーブか？」
隼人の言葉に皆納得の顔になる。
確かにレシーブはとても的確だった。まるでコースを読んでいるかのように。
「……レシーブだけではない気がするが…。」
若利は納得がいってなさそうに呟くが本人も理由は分からないようで難しい顔をしている。
「そういえば、ロシアの妖精という名前とあの見た目が目立っていてすごいプレーをする強いやつなんだろうなと漠然と思っていたが、実際そこまで活躍してるのは見たことないよな？」
「…言われてみれば。」
「けど、あのジャンプがあるだろ。」
「でもさっき天童さんが言った通り、回数が使えないあのジャンプだけで点になるとは思えませんね。」
よくよく考えれば謎なことが多い。
「そんなやつがなんで全国行ってスタメン張れてたのか……。…あ、俺なんとなく分かっちゃったぁー！」
急に天童が閃いたと言うようにポンと手を打つ。
「……あれはパフォーマンスか。」
若利も分かったようで一言呟く。
「「「「パフォーマンス？」」」」
「そーそー！あれってさ、１回見たら忘れられ無いくらいのインパクトあるじゃん？あれはパフォーマンスっていう見せかけであって、実際のあいつの武器はもっと違うものだと思うんだよネ〜。じゃないと強豪でスタメン張るなんか無理でしょ！」
なるほど。さすが天童。鋭い。
「じゃあ、その実際の武器ってのはなんなんだ？」
「それはね〜
分かんない！！！！！！」
「「「「はぁ？？？」」」」
天童の答えに俺たちの声が重なる。
「おま、あんだけもったいぶっといて分かんないてなんだよ！」
「え〜、だってそんなこと言われても俺は妖精クンのプレーちゃんと見たの昨日が初めてだし？それになんとなく分かったかもっていったじゃ〜ん！！」
「むしろここまで推察した俺を褒めてヨ！」と言う天童。
「若利は分かるか？」
「…いや、すまない。俺もそこまでは分からない。」
若利も少し申し訳なさそうに言う。
「そうか…。」
「ムフフ、気になるねぇ〜、面白くなってきた！！」
天童はまたニヤニヤしていた。
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あやぴよ(プロフ) - まる｡さん» わぁー！本当ですか！嬉しいです！ユーリ!!! on ICE面白いですよね！暖かいコメントありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2020年4月1日 0時) (
レス) id: c6e79c7a65 (このIDを非表示/違反報告)
まる｡(プロフ) - この作品を見てからユーリ!!! on ICEに興味を持ち今日イッキ見してどハマりしました。こんなにいい出会いをもたらしてくれたこの作品と主さんに感謝しています！本当ありがとうございます！これからも頑張って下さい！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 2b9bd48e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやぴよ | 作成日時：2020年3月21日 0時
