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「何やっているんだ真黒よォ!!」
会議室で大きな声を出している大柄な栗原。護衛は太鼓鐘貞宗(極)。
「子猫や子犬はまだしも、現地人を連れてくるとはなかなかやるわね坊や。」
古風で大和撫子の言葉が似合う阿久根。護衛は鶯丸。
「男士達にも止められたんでしょ?でもなんで連れてくるかなぁ?」
真黒と同い歳の女の子、
「鬼殺隊ってホントに居たんだね。まぁ、戦国時代以外興味無いけど。」
男だが華奢で無気力な
彼らは日本各地の時代を遡り、歴史修正主義者の他に検非違使を討つ仕事をしている審神者たちだ。真黒もその一員だ。
『蕨さん、戦国時代にも鬼殺隊はあったんですよ。平安時代から鬼はいますからね。』
「ふーん、別にどうでもいい。…長谷部、帰りは○林堂寄ってくよ。」蕨
「主命とあらば、なんなりと。」長谷部
「おいおい、話は終わってねぇぞ!」栗原
「今帰るって言ってないし、居ても居なくても一緒でしょ?早くしないと豆大福売り切れちゃう。」蕨
「鬼殺隊なんてなんの情報もないじゃない。名前だけで特に何もしてないんじゃないの?」飯山満
『全集中の呼吸と言って鬼を倒す為の技があるんだなこれが。血が滲む程の努力をしないと習得できないらしい。私の先祖は水の呼吸と日の呼吸を使っていたみたいだけれど。』
「ちょっと何を言っているのか分からないわ…。」飯山満
「鬼殺隊の事になると饒舌になるわね真黒くんは。」阿久根
「それで周りから狂人とか言われて世話しねぇぜ。」栗原
ガチャっと会議室のドアが開く、するとこのメンバー担当の加治木がやってきた。
「もー。真黒君が現地の人に捕まったり、真黒君に映像寄越してくれって言われるし、映像送ったせいで上司に怒られるしで僕の身が持たないよ」加治木
加治木がひーこら言いながら会議を始める。
「どうするんだ?現地人の記憶を消すことはできるけど、今消したら真黒がまた捕まる可能性が高いんだろ?」栗原
「そもそも、着いていかなければいいんじゃないの?」飯山満
「真黒くんのご先祖様は鼻がきいて、鬼か人かすぐ分かるのでしょう?刀剣男士達は人じゃないってことがバレたら誰が代弁するのかしら?」阿久根
わーわーギャーギャー、まるで中高生の昼休みみたいな空気になり、加治木が両手を上げると静まり返った。
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作者名:ゆずしー | 作成日時:2020年1月13日 14時