新人声優は憧れの声優と 2 (ページ17)

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予想外の1日ページ17

Aside

小鳥遊｢もう夜か～。時間経つの早いなぁ。｣

A｢だねー。…あ、電話だ。ごめんちょっと出てくるね。｣

小鳥遊｢うん。｣

ピッ。

A｢もしもし？｣

柳『あ、A！今どこにいるの？』

A｢留衣！え、いきなり何さ。｣

柳『今小鳥遊と一緒？』

A｢うん。｣

柳『何もされてない！？大丈夫！？』

A｢大丈夫だって！留衣は心配しすぎ！後はもう帰るだけだから。｣

柳『…ならいいけどさぁ。明日現場で会った時どんな感じだったか教えてね！』

A｢はいはい。じゃあね。｣

ピッ。

小鳥遊｢電話相手って柳？｣

A｢うん。夜だからって心配してくれたみたいw｣

小鳥遊｢ははっ！ホント仲良しだな2人は。｣

A｢うん。じゃあ…そろそろ帰るね。今日はありがとう。｣

小鳥遊｢あっ…！A…！｣

A｢ん？｣

小鳥遊｢…今日1日、Aと過ごせて凄く楽しくて幸せだった。昔みたいに…付き合ってた時みたいに…。｣

A｢…。｣

小鳥遊｢改めて思った。やっぱり俺は…Aの事が好きだ。どうしても…諦めきれない！｣

ぎゅうっ。

A｢っ！？ちょ…ちょっと！何してんの！｣

碧斗は私を抱きしめた。逃れようともがくけど力では適わない。

小鳥遊｢好きな人がいても関係ない…！俺が奪ってやる…！｣

ちゅっ。

A｢！？｣

小鳥遊｢好きだ…。｣

A｢ちょ…！やめてよ…！！｣

ドンッ。

思いっきり碧斗を押し返した。

小鳥遊｢…ごめん。でも…こうでもしないと…俺の事…見てくれないだろ？｣

A｢だからって何で…キスなんか…！｣

小鳥遊｢…付き合ってた時は普通にしてた。｣

A｢今は…付き合ってない！碧斗の事も…好きじゃない…。っ…最低だよ。｣

小鳥遊｢！…。｣

A｢…バイバイ。｣

最悪だ…。碧斗にキスされた…。

A｢っ…！｣

涙が零れた。
何であんな事…。

明日…どんな顔して仕事すればいいんだろう。