食人屋敷【小説企画】

頭痛 【黒姫小雪】 ページ9

目覚めると、そこには僕より年上らしき人物が横たわっていた。

「頭痛がひどい…」

あたりは真っ暗、壁のようなドアのような…まぁ、一応壁にしておこう

その壁には問題がかかれていて、

『ルールは簡単だ。扉の横に書いてある問題をとけ…』

みたいなことを、眠っているときに言われたから

大方、あの眠っている女性と一緒になって解け…ということだろう。

とりあえず、起きるまで待つ、という結論におちいった。

眠らされていることが推測できるが、理由が何であり睡眠時間だ。

他人の僕が、この女性の睡眠時間を邪魔することはいけないだろう。

「頭痛が、ひどい…」

頭痛と闘いながらも、愛しい弟の姿を思い浮かべる

「戒…」

僕は戒のためにも生きなくてはならない。だから……


そんなことを思いながら、隠しポケットに入れていた本を読み、


僕は、女性が起きるのを待った。

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