食人屋敷【小説企画】

目覚め【クロ】 ページ2

うす暗い部屋の中で、男性らしき人物が座っていた。スーツに身をつつまれており、顔には目だけを隠す仮面がつけられている。
　そして、室内にも関わらずにシルクハットをかぶっているためか異様な姿を目立たせる……



　男は口角をあげており、不気味な青い光の中でそれは見るものを凍えさせるものだ……


「はじまりは終わり。おわりは始まり」

　謎の言葉を残して、ボタンを押した。目の前にはいくつもの部屋をうつしだす画面が設置されており、監視カメラが見れる部屋なのだと予想される。
　その画面の向こうでは何人かの人物が倒れている、それは若い少女から30代半ばの男までいる。


　瞬間、目の前にいた2つの影が音もたてずに部屋を出ていった。

ザザッザザッ

『ルールは簡単だ。扉の横に書いてある問題をとけ

間違えた場合は死。刑執行……ああ、問題の答を出してあっていなければ部屋からは出られない。そのまま餓え死ぬがいい』

ブチっ


　必要最低限のことしか話さずにマイクを切る。別に言わなくてもよかったのだが、それではおもしろくない……
　やはりずっと笑ったまま、彼は上の方にある画面に目を向けた。似ている2人の姉妹が動き出すらしい。

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