★バレンタインデーキッス★ ページ27
「せんせー！！みんなで作ったチョコあげるーっ！！」
今日は２月１４日。いわゆるバレンタインの日。
家庭科の授業の最中に手を上げて立ち上がったのはあんくくんで、
手には可愛らしいラッピングの施された包みが握られている。
「チョコあげるって、えぇー！！今日は私がみんなにあげようと思ったのに〜」
「えっ？先生ホント！？チョコくれるのー？？」
「そうだよぉ、ほらっ！！じゃじゃーん！！」
あんくくんの発言に驚きつつも、
松下ちゃんの問いかけに、冷蔵庫に入れておいたトレイを取り出してみんなに見せる。
ほんとうは冷蔵なんかしなくても大丈夫なんだけど、万が一なんかあったら困るしね。
「うわぁ、スゲー！！それブラウニーでしょ？難しいんじゃ……」
「あれ天月くん？私これでも家庭科の先生なんだけどなぁ？？」
「あははっ……さすがはA先生ですねー」
「えぇ、なんか棒読み感すごーい。………あ、班長さん人数分取りにきてー？」
教室とは違って一番前の席に座っている天月くんとお喋りしながら指示を出す。
前に来た班長さん達のお礼にニコニコしているとふいに袖を引っ張られて。
ちょっと視線をゆらしていたまふまふくんに、「先生ありがと……。僕これ大好き」なんて、
砂糖菓子みたいにお礼を言われちゃったから、なぜかどきどきしてしまった。
「先生顔赤いですけど、熱でもあるんですか……？」
「…………照れてるだけだろ」
あげくにしゃむくんに本気で心配されちゃうし、そらるくんにはバレてるし。
あと、ホントはお菓子とかだめなんだけど、それは内緒ってことで。ね？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
バレンタインだから短編。
こんな先生いたらいいなぁってホントに思いますね。
夢主ちゃんいい子。
てかまふくんがかわい過ぎて辛い。←
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作者名：ふくふく | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fukufukuka3/
作成日時：2014年11月6日 14時
