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想い ページ21
私ね。今、すっごい驚いてるの。
ずっと忘れてたと思っていた本当の私を、ちゃんと覚えていたことに。
そらるが思い出させてくれたことが嬉しくてまた泣いてしまう。
・
・
・
そらるは、私が泣きやむまでずっと背中をなでてくれていた。
「………ありがと。私も、会いたかったよ」
別に、お礼っていうわけじゃないけど、なんとなく気が向いたからちょっとだけデレてみた。
そらるは、一瞬驚いたような顔をしたけどすぐに笑って、
「そっか。じゃあ僕と一緒だね」
って言ってくれた。
午後の日差しが眩しいこの空間に、あの時のような時間が流れた。
＊＊＊
「………ねぇ。そういえば、どうしてここにいるの？学校は？」
「え？だからさっき言ったじゃん。ろんさんに会いたくて来ちゃったって」
「そ、それって……」
「ふふっ。俺今日からここの生徒だから。よろしく、ろんセンパイ？」
「はぁぁぁあああああ！？」
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作者名：ふくふく | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fukufukuka3/
作成日時：2014年11月6日 14時
