ハマの便利屋､参上!!!【MTC】

若頭からのご依頼 ページ3

プルプルプルプル

ガチャっ

『はい!お電話ありがとうございます!ハマの便利屋神舎です!』

｢A､俺だ｣

『あっ､碧棺左馬刻様!今回のご依頼はなんでしょうか?』

左｢ちょーっと面倒なことになっちまってよ｡今からこっち来れるか?｣

『えーっと…､はい｡大丈夫です｡前と同じところですよね｡15分後には着くと思いますのでしばしお待ちを』

左｢おう､頼んだぜ｣

火貂組若頭､碧棺左馬刻がAを呼び出したのは港近くのコンテナヤードだった

左｢よォ､A｡元気してっか｣

『左馬刻様｡お陰様で元気してます』

左｢左馬刻でいいって言ってんだろ｣

『いえいえ､仕事ですのでそういう訳には』

タバコをふかしながらこちらを見る左馬刻様の顔には白によく映える真っ赤な返り血がべっとり､そして足元には死体(仮)がゴロゴロと転がっている

今回も派手に暴れとる…

左｢なんだよ､つれねぇなぁ｡可愛いAチャンよォ｣

『ありがとうございます｡でも別に可愛くないです』

いつも通りからかわれたので､いつも通り睨み返してみる

左｢そんな顔しても怖かねぇぞ｣

ちなみにほとんど効果はない

『本気出したらすごいんで』

私の本気見せてやろうか
顔面妖怪大戦争起こるからな

左｢それでもどうせ可愛いんだろ｣

『うるせぇですよ』

左馬刻様は私の頭をぐしゃっと撫でる

髪の毛ぐちゃぐちゃになった



ーーーーー



現場の後処理が終わった直後､コンテナヤードにパトカーのサイレンが鳴り響く｡きっと左馬刻様がボコした(そんな甘いもんじゃない)奴らの中の誰かが通報してたんだろう

そんな様子を少し離れたところから眺める

赤いパトランプがぐるぐるぐるぐる…

左｢…おい､A…｡…A!｣

『…あっ!はい!すいません!なんでしょうか!?』

左｢この後､空いてっか｣

『そう､ですね…｡はい､今日はもうずっと空いてますね｡何か別のご依頼でも?』

左｢んや､依頼じゃねぇ｣

『じゃあ…』

左｢おぉ｡お前､腹減ってんだろ｡メシでも食いに行くか｡｣

『それは…左馬刻様の奢り…!?』

左｢当たり前だろ｡お前に奢らせるか｡あと､もういい加減お仕事モードやめろや｡依頼はもう終わってんだろうが｣

私を急かすように左馬刻様は自分の首元を指さして言う｡これは､私の首についているチョーカーを早く外せという合図だ

チョーカーを付ければ仕事モード
チョーカーを外せばプライベート

私は首元のチョーカーを外した

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