ハマの便利屋､参上!!!【MTC】

おはようのスタンガンと､改めまして ページ14

…いつの間寝たんだっけ

『ん…』

頭の半分はまだ回らず､目も開けていない｡そんな状況の中､誰かの気配を感じる

襲われるか…?

そう感じた瞬間､私は素早く下着の中に仕込んでいた改造スタンガンを取り出し､相手の喉元に突きつける

『…手は…頭の後ろに…』

理｢む｡すまない｡驚かせてしまった様だな｡敵襲ではない､小官だ｣

ショーカン…?

…そしてこの優しさしか感じんバリトン…
…まさか…

ゆっくりと相手の顔を確認すると､そこにはとても穏やかな表情の毒島さんがいた

『うわっ!!!ぶっ…すじま…さん…!!あのっ､すいません!!!…おはようございます…!!』

そうだった!!やらかした!!!!!
ここ左馬刻の家じゃんよ!!!

完全に覚醒した私は即座にスタンガンをしまう

理｢おはよう､A｡ところで､今日はもう"理鶯くん"と呼んではくれないのか?｣

…え…?
……あっ…昨日はお酒の勢いで"理鶯くん"と…!

またやらかした…基本的に年上の人は"さん"とか､苗字とかそんな呼び方しかせんのに…!!
いや､確かに銃兎さんは例外だったけど!

理｢A…｣

うぉぉぉぉ!!!
こんなきゅるきゅるな目で見られて断り切れる人いますかぁぁぁ"ぁ"!!!?

理｢それに昨日は敬語ではなく､少し訛りのある喋り方だったな｡とても可愛らしかったぞ｣

『ちょっ…そ…いや…っ…』

理｢…む…出会ってすぐの相手にこんな事を頼む小官はワガママだろうか…?｣

毒島さんの眉が八の字になり､しおっとしてしまう
まるで大型犬…!!
耳と尻尾が見えるし､めちゃくちゃ垂れ下がっとる…がわ"い"い"…!

『ワガママじゃないでず…!!』

理｢そうか｡では…｣

やられた､丸め込まれた
くそう…

『…理鶯くん…?…よろしく…!』

理｢あぁ､よろしく｣

改めて握手をすると､理鶯くんはとても嬉しそうだった

ちょっと違和感あるけど､理鶯くん可愛いしもうなんでもいっか

理｢それでは､朝食にしよう｡今日は小官特製のしじみ汁だ｣

え､しじみ汁!?
なんそれ…すっごい家庭的じゃん…

『理鶯くん和食も出来るんじゃ…』

理｢小官にとって料理は趣味と実益を兼ねているからな｣

顔も良くて､性格も良くて､料理も出来るって…世界平等じゃないにも程があるな





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…Aのあの警戒心と身のこなし
ついさっきまで寝ていたとは思えないほどのキレがあった｡あれは､普段から訓練していないとできない動きだな

ふふっ､Aはいい軍人になれそうだ

プロ級のしじみ汁→←理鶯くん

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