ハマの便利屋､参上!!!【MTC】

彼氏(役)募集中 ページ24

『左馬刻〜､彼氏欲しい』

とてもいい天気の今日
平日の真っ昼間
私は左馬刻の事務所でそうボヤいた

左｢は?彼氏だぁ!?…お前､いつの間に男作ったんだよ?どんなやつだ｡ぶっ殺して海に沈めてやる｣

ソファーに座った私の真ん前で仁王立ちをして､めちゃくちゃ物騒な事を瞳孔ガン開きで青筋たてながら言う超美形893を想像してください

恐怖と美しさのちゃんぽんで､吐きそう

これは多分､"彼氏"という単語しか吸収出来てないですね

『怖っ｡仕事の関係で臨時彼氏が欲しいけー左馬刻にお願いしようかと思っとったんじゃけど』

左｢…ハナからそう言えや｣

ドカッと私の隣に腰かけた左馬刻は少し拗ね気味だ

『ごめんて｡もしよろしければ､理鶯くんと銃兎さんも彼氏役､手伝ってくれませんか?』

左｢あ"!?浮気か!!!?｣

左馬刻はものすごい勢いでこっちを覗き込んでくる

『ちげーよバカ』

左馬刻の頭に軽くチョップをお見舞すると､それと同時に私の頭にも大きな手が乗った
理鶯くんだ

理｢うん｡Aの力になれるのなら小官は喜んで手を貸そう｣

今日も理鶯くんは､ほわほわふわふわしている｡私の頭を撫でる手は優しくてとても気持ちいい

銃｢Aのお願いならしょうがありませんね｡で､なぜ急に彼氏役を?｣

銃兎さんも長い脚を組んで私の横に座る
今日も相変わらずの美しさですね

で､そう､本題はそれ

『あまり詳しいことは言えないんですけど､銃兎さん､砂金(いさご) 英知(えいち)って人知ってますよね?銃兎さんが仲良くしているあの男です』

銃｢おや､あいつを消すんですか?｣

『流石銃兎さん話が早くていいですね』

今回のご依頼は結構なお偉いさんからのなんよなー

砂金英知｡42歳
とある大企業の社長で､表向きはとても誠実で絵に書いたような良い人｡でも､裏では売春とか人身売買とかそういうわる〜い事に手を染めとる悪い奴

この事は私達の業界では有名じゃけど何故か証拠が全く出てこんくて､私の所にも依頼が入ったってわけ
まぁ､ここまで証拠が出んってことは権力と財力に物言わせて色んなヤツら買収しとんじゃろうけど…

ま､そんなこんなありまして､もうこれは私自身が接触して証拠もぎ取ってきた方が早いと思い､MTCの御三方には護衛と､もし私がしくじった時の追加勢力ということで"彼氏役"を…

ご迷惑おかけします!!!
よろしくオナシャァァァス!!!!

彼氏＜お兄ちゃん→←後脚が発達しとる系のアレ

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