キッズたち ページ33
Aside
今日からまた、オリンピック予選に向けて新たな合宿が始まる
久しぶりの沖縄でなんだかテンションが上がる
藍「Aさーん!!髪の毛の色明るなりました?」
「ん?気づいた?少し明るくしたー」
夏だしオリンピック予選前の気合い入れかなと思って少し茶色を入れて明るくした
甲斐「ほんとだ!Aさん似合ってます!」
「ほんと?ありがとう!」
藍「Aさん、一緒に写真撮りましょ!」
「なんで、」
藍「お願い!可愛いAさん収めたい!インスタにあげないから!」
「あげないのは当たり前でしょうが笑」
「今日じゃなくて別の日に撮ってあげる」
藍「それいつ撮ってくれるかわからんやつやん!」
「早くトレーニングするんじゃないの?しておいで!」
やんや言ってる大学生は置いといて(置いとくな!by藍)
他の選手たちの様子を見にいく
こんなん良くあげれるなってくらい重いダンベルをもつ選手たち
小野寺「お嬢ちょっと持ってー!」
って言われるけど、ちょっとどころじゃなく重い
私は女として見られてるのか見られてないのかどっちなんだ
午後は地元のキッズたちにボール拾いをしてもらいながらの練習
子どもたちが役割を果たしつつもちゃんと選手たちのプレーを目に焼き付けておこうという精神が
とても印象的だった
私は子どもたちの安全守り、声掛けを頻繁に行いながら練習に参加する
「暑いから水分こまめに取ってね!」
キッズ「ありがとうございます!」
キッズ「あの…どうやったらマネージャーになれるんですか…?」
おっと、これは予想外の質問
「私を知ってくれてるの?」
キッズ「○ou○ubeをみました!」
「お!ありがとう!マネージャーね…」
「んー、そうだね…笑」
めちゃくちゃ答えに悩んだ
「バレーボールが好き!っていう気持ちをずっと大事に持っとけば選手でもマネージャーでもなれると思うよ…!」
キッズ「なるほど…ありがとうございます!」
そう言って子どもたちは去っていった
私はマネージャーにずっとなりたいって思ってたわけじゃない
なんなら選手になりたかった
でも今はこの仕事が天職でしかないと思ってる
そう思わせてくれたのは代表選手とスカウトしてくれたスタッフの人のおかげだなって
心から感謝してる
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作者名:みっちゃん | 作成日時:2023年10月10日 20時