神威と私は浮気相手

番外編　東京サマーセッション2 ページ37

屋台は見て歩くうち、だんだん汗をかく
どうして地球ってこんなに暑いのか


『のど乾いたな…』


独り言のつもりで呟けば


神威「これ飲めば？」


さっきまで神威が飲んでいた飲み物

これっていわゆる関節キス
頭の中で思ってしまう


顔に出ていたのか神威が意地悪そうに笑う


神威「意識した？」


『意識した…』


喉は乾いたまんま


その後は、だんだん祭りの雰囲気に入り
いろんな屋台で食べ物を買ったり、遊んだりした

2人で歩く道

本当は待ってる、左手に触れてみる


神威(繋ぎたい…)


本当は付いてる、ほんの少しで届く距離


A(繋ぎたい…)


だけど、神威は手を避け
私は後ろに隠す


冷めた空気が周りに充満する
ただでさえ、緊張感もあるのに、
それ以前に私は怒ってる


神威「ナニ怒ってるの?気にさわることしたっけ？」


神威は笑顔のまんま


『ヒント、何か今日は雰囲気違うよね？』


神威が反応してくれなければ
わざわざ浴衣着た意味がない


神威「わかった！」


耳元で神威は言う


神威「気にしなくていい∃。太ったこと」


ｲﾗｯ


『殴るわよ』


私がそういって手を上げたとき、神威はその手を取ってﾆｺﾘと笑う


神威「嘘、浴衣可愛い∃。襲ってやりたいくらい」


『っ……//』

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