配慮 ページ20
Aside
貴「はぁーーーー」
あの後、あさはスッキリしたように部屋を出ていった。
まさか、ずっと侑のことを好きだったなんて知らなかった。
良かったね、侑。あんたの恋、もうすぐで叶うよ。
無関心のあたしでも、顔見知りがくっつくのは嬉しいことだ。
けど、どこかで素直に喜べないあたしがいる。
なんでだろう。
______________チュンチュン
貴「ん、」
あたしはそのまま寝てたらしい。
部屋着だったから、制服に支障はないものの、体が汗でベタベタだったので、シャワーを浴びることにした。
支度が終わってのんびりと、登校していると、
侑「おはよーさん」
貴「びっくりした。侑か。おはよ」
侑「全然びっくりした顔してへんで。自分。」
治に用があるらしく、なりゆきで、一緒にいくことに。
静かで何故か気まずいムードが溢れるあたしたちの間。
侑「…なぁ。今日、Aに言いたいことがあんねん。」
やっぱり来たか。
貴「…うん。あたしも。」
きっと、侑とあたしは同じ用件だ。
あさと侑2人がくっつくなら、あたしは潔く退こう。
それが、あたしが出来る精一杯の“配慮”だ。
この、くだらない関係に終止符を打とう。
81人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨季(プロフ) - ましろさん» ありがと!頑張って更新します!笑 (2018年3月26日 8時) (レス) id: b5d9668c4c (このIDを非表示/違反報告)
ましろ - めっちゃ面白い…早く続きが見たい (2018年3月26日 1時) (レス) id: 35b38c4262 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨季 | 作成日時:2018年2月15日 23時