#22. 正邪 side ページ22
世間的には夏休みってモノに入ったんだと思う。
外を歩くだけでも学生は多いし、店なんか小学生も沢山いる。
俺はまたいつものようにスイーツ巡り。
テラと行った店、また新しいものを出したらしいからと1人で向かった。
「いらっしゃいませー」
若い女の店員。
ここも女子高生が増えたと思う、角の席に座り、呼び出しボタンを押した。
蒼瑠璃の姿はまだ見えない、別の店員が俺の元に来て、新発売のガトーショコラとマカロンを頼んだ。
1人でボーッとスマホを眺めていると、聞き覚えのある声。
奥から店長らしき人と出てきた蒼瑠璃
何故か眼帯はしてるし、傷が増えてる
そして、俺を見るなり近寄ってきて笑顔を向けた
『こんちは』
「…」
『…どうした？』
「いや、…なんで怪我してんのかなって」
『コケたら目の前にレンガがあったんだよ。思っきしぶつけちゃって』
ははー、と恥ずかしそうに笑う蒼瑠璃
本当にドジって傷が出来たのか、嘘をついているのか。
さっき一緒に出てきた人は神妙な顔をしていた
「…本当に？」
『ほんとだよ、マジ勘弁って感じ。でももうちょいで完治だよ』
「そっか、ならいいけど…夜連絡してもいい？日程決めたい」
『…、コケた時スマホ落として今手元にないんだよ、だから今決めよ』
困ったような笑顔で俺の質問にも答える蒼瑠璃
嘘か本当かなんてすぐ分かった。
なにか隠してる、そんなに言えないことなのか
日程は店長を呼んで確認し、明日になった。
「学生は早いうちに遊んでとかないと」と。
ここの人達は多分いい人なんだろう
…じゃあ誰が蒼瑠璃をこんな事に？
『明日の朝9時、俺楽しみにしてる』
「俺も」
『駅前集合ね』
そんな会話をしていると俺の頼んだものがテーブルに運ばれてきた。
それを見て蒼瑠璃は『すぐ新商品食べに来るね』とどこか嬉しそうで。
『ガトーショコラ、俺が考えたやつなんだよ』
「…へぇ、すごいな」
『まぁ、プロが作ってるから味は美味いよ。明日感想聞かせて』
それに頷いて返事をすると、笑顔を見せてまた奥へと戻って行った
猿川のゲーム相手についても、傷のことについても知りたいことがどんどん増えていくばかり
シェアハウスのあの6人より、蒼瑠璃の謎がどんどん増えていく。
知りたいし教えて欲しい
もっと仲良くならないと。
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ギ - カリスマの小説ずっと探してたので幸せです！よかったぁ…良い話と言えば不謹慎ですが、感動しました。始まり方も終わり方も最高です。ありがとうございました…！！ (1月11日 3時) (
レス) @page31 id: 991a92c757 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 小説読ませて頂きました!本当に本当に面白かったです。思った以上にちゃんとしたストーリーで最後普通に感動してしまいました!蒼瑠璃くんとカリスマ達の会話や考えている事の描写が素敵でした。まだまだ伝えたい感想は有るんですがコメ上限がギリギリで。神作ありがとう (12月17日 10時) (レス) @page31 id: 335dee970a (このIDを非表示/違反報告)
4ＯＮ(プロフ) - カリスマの小説が見れて嬉しいです！！宮さんの小説好きです！！更新楽しみにしてます😊無理せず頑張ってください！ (2021年11月20日 17時) (レス) @page7 id: 9856af7875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2021年11月20日 11時
