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買い物 ページ37

まさか、恩人が人斬りにつんぽさんだとは思いもしなかった。サイン色紙は私の家宝だ。額縁買わなきゃ……。そんな事を考えていたら、万斉に着物を見に行かないかと言われた。女物の着物はあまり持っていなかったので正直もう何着かは欲しいと思っていたところだった。


A(……いいのが見つからない。これは派手すぎるし、どうしよう……)


機能性を重視しているせいかなかなか良い物が見つからない。世の中の女性はこんな動きづらそうな物を身に着けるのか……。賞賛に値する。


万「A、これなんてどうでござろうか?」


万斉が見つけてくれた物は足がとても動きやすそうな丈の短めの着物で色も黒地に金色の蝶が描かれている物だ。……自分の好みにどストライクな物だった。……サイズも丁度良いな。


A『さすが、万…つんぽさん。好みが分かってらっしゃる』


後は、あの淡い水色のやつもいいな……。よし、あの2つにしよう。レジに持って行こうとしたら万斉に止められた。


万「もう、支払済みでござるから、せっかくなら着ていくといいでござるよ」


行動がイケメン過ぎた……。何だあのイケメンは。男性ってあんなにサラッと行動するものなのか、謎すぎる。お金も渡しそびれたし……。万斉なかなかに手強い。せっかくなので選んで貰った黒地の着物を着ることにした。着替えながら嬉しくてつい、ニヤけてしまった。


万「そんなに喜んで貰えたなら連れて来た甲斐があったでござるよ」


あ、顔は見えなくてもバレてしまうの忘れてた。音聞けばそりゃ分かるか。恥ずかし……。


万斉にお礼を言って店を後にした。なんて楽しいのだろう。これじゃまるでデート、……デートなのか!?これが俗に言うデートってやつなのか!?そんな事1度も無かったため考えれば考えるほど顔が赤くなってきてしまうのが分かり少し俯いて歩くしかなかった。


A(これが気になっているって事なのかな……)


前を歩いてる、万斉の背中を見ながら恩人への感謝の気持ちから私は違う気持ちに移ってよいものなのか少し不安になってしまった。


きっと、万斉もただ助けた者としての興味があるだけなのかもしれないし……。モヤモヤした気持ちだけが膨らむばかりであった。

別れ際→←江戸デート?【side万斉】



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むー(プロフ) - ゆむさん» ゆむさん、ご指摘ありがとうございます。直ぐに修正させていただきます。 (2018年9月30日 16時) (レス) id: 5a13424211 (このIDを非表示/違反報告)
ゆむ - 新撰組という字が間違っていますよ。真選組です (2018年9月30日 15時) (レス) id: ca66513d95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むー | 作成日時:2018年9月19日 21時

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