雑音の無い人【河上万斉】

帰宅 ページ33

見廻り中に、銀髪の男性と会ってからというもの土方さんの音はキリキリ音を立てながらブレまくっていた。


(苦手な人だったのかな？)


予定よりも早めに帰ってきたため、時間に余裕があった。土方さんはゆっくりしてても構わないと言っていたが、何か落ち着かない……。デートって言われたよ……いい人だけどさ！それだったら万斉としたいよ！なんて思ったがその後に恩人で気が楽だからと付け足しておいた。


……うん。仕事しよ。


副長室に入り、溜まってる書類を捌いていく。こんくらいなら余裕で終わらせられるが、土方さんの判が必要なことに気付き、貰いに行くことにした。


ついでに始末書の書き方教わろ。何故か真選組その手の書類多いんだよな……。警察が始末書多いってやばいよねと思いつつ。土方さんを発見し色々教わった。後少しで終わる旨を伝えると土方さんがとても驚いていた……。あの書類量だと普段は2日かかるらしい…まじか。案外事務処理天職なのかもしれないと思った今日この頃。


(あ、非番にしてもいいのか聞くの忘れた……)


とりあえず、書類を全て終わらせ土方さんに再度報告に行き非番にさせて欲しいと言ったら、すぐ了承を得られた。書類終わらせてくれたお礼にだという。


(土方さん律儀だなぁ……)


なんて、思いつつ非番になったことを万斉にメールで伝えた。最初は迎えに行くとか言われたので昼間にそれしたら捕まるよね！？と思い、今日の仕事が終わってからそのまま合流することにした。


夜の仕事もさっさと終わらそう……。

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