雑音の無い人【河上万斉】

正気じゃない ページ15

近｢じゃあ、ここに名前と判子を……｣


A『どっかの押し売りかよっっ！！！』


あ、思わず突っ込んじまった。


近｢やっぱり面白いお嬢さんだ｣


A『本当にあなたの真意が読めない。だが、あんたのこと気に入っちまったから真選組入ってやろうじゃねぇの』


近｢それは助かるな！じゃあ隊長クラスに……A『それは無理、一般隊士で』お前ぇさんの強さならそのくらいでいいと思ったんだけどなぁ……｣


A『よく強いとか、分かるんだな。剣も交えてないのに』


近｢勘だよ、勘！その剣も手入れが行き届いているし、冷静に構えてたとこも見るとそんな弱っちいお嬢さんじゃないと思っただけだ！｣


A『勘って怖えな……。私に頼むって事は何すればいいの？暗殺？』


近｢いや、それに近しい感じのことだ。監察のやつが張ってる間周りに更に気を張ってて欲しい｣


A『そんなんでいいの？それなら楽勝だが……。隊士達には何て説明すんの？』


近｢お嬢さんが新しく入った女隊士です！監察守って貰いま……A『嫌ダメだろ、ここ女人禁制だろ？私は男装するから、一般応募的なので入った新人隊士くらいでいいわ』……そ、そうか？じゃあそうしよう｣


私の凄みに負けたのか条件は承諾して貰った。


A『……てか、初めから気になってたんだけど。良く私が女って分かったね。面も付けてんのに』


近｢勘だ！｣


やはり読めない……この男

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