別れと始まり ページ18
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『…私は、登坂先輩を愛してよかったなんて思えなかった』
口から滑り出した言葉はストップをかけても止まらない
『先輩を好きになって、勝手に失恋して。
今思えば二人が出会う前に想いを伝えてれば何か変わってたのかなー、なんて思ったりもして。
けど結果は同じだと思うんです』
裕「…どうして？」
『…まだ分かりません』
いつか分かる
けどその「いつか」はいつ来るんだろう
きっとこれから歳をとって、誰かと結婚して、平凡な日常を送って
そのなんでもない日常の中で答えが見つかるんだ
なんとなく、そんな気がしてる
『でも今は思えるんです、先輩を好きでいた時間は幸せだったって。
…もしかしたら、抜けられなかったのかもしれません。
"先輩を好きな自分" から』
裕「お前、やっぱり強くなったわ笑」
そう言って優しく私の頭を叩いてから部屋を出た中務さん
携帯を開いて一番下にある連絡先を見る
昔はこの番号にかけるだけで胸が高鳴って、何分間もにらめっこした
でもそれはもう、昔の思い出
これからは新しい思い出を作っていこう
無意識に逃げていた現実
目の前にある全てと向き合うんだ
もう逃げない
彼を好きだった時間は永遠に消えることの無い大切な思い出
彼が私の全てだった
それだけで十分なんだ
だからもう迷わない
「" 登坂先輩 " を削除しますか」
『…さようなら、先輩』
貴方を愛する事が出来て、幸せでした。
.
.
「…やっぱり聞いてたか」
そんな気はしてた
会社を出た時からずっと、付いて来てるような
「何話してたの」
まぁまぁそんな急かすなって
「お前にはまだ早いことや…玲於」
玲「…なんかムカつく」
そう吐き捨てて踵を返した玲於が目の前から去っていく
「大変なのはこれからかもしれんな…」
溜め息と同時に零れた言葉とは裏腹に、
いつしか芽生えている自分の気持ちにはもう蓋をする事なんて出来ない
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Honey(プロフ) - まゆさん» 感想や温かいお言葉有難うございます！！オチなどはまだ詳しく決めていないのですが、ご期待に添えるようこれからも中務さんとのお話沢山書かせていただきます！これからもよろしくお願い致します(*^^*) (2018年12月3日 15時) (
レス) id: 2fd9802047 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - このお話すごく大好きです！みんなも恋愛感情が色々と渦巻いていて読んでいてキュンキュンするし、考えさせられるお話です！私は裕太君が大好きなので主人公ちゃんには裕太君とくっついてほしいですけど、今後の展開がどうなるのか楽しみにしています！ (2018年11月29日 11時) (レス) id: 727ab08095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Honey | 作成日時：2018年8月28日 11時
