【短編集】太平洋野球連盟

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つづきです




◎ You side



試合が終わって、佐野さんのいう通りに京セラドームの前で待っていた。


すると、人だかりの少なくなってきたところで
関係者専用の出入り場所から佐野さんが出てきた。



「ごめん、おまたせしました」


タメ口と敬語が混ざってるような、変な関係。




シャワーを浴びたのか、朝とは雰囲気が違って不覚にもドキっとした。



『どうして、わたしなんかを誘ったのですか？』



すると佐野さんは目をそらして、



「おれのわがまま」


って子どもみたいに笑った。




しばらく歩いていると、綺麗な夜桜が見えた。

花びらがはらりはらりと散る。あのときのように。




もしかして。

佐野さん、わたしと同じこと考えてる…？




「俺ね、貴方と逢ったとき、一目惚れしたんですよ。家に帰っても忘れられないし。


で、また逢えちゃって。すごいよね、偶然って」




そうだ。お互いに惹かれあったのだ。




『はい、わたしもです』


わたしも貴方と同じことを考えていました。


なんて、恥ずかしくて言えないから

『4月なのに、まだ寒いですね、』って言った。



「俺が温めてあげる」

って、佐野さんのあたたかい手が、わたしの手をぎゅっと握りしめた。




初々しいふたりを夜桜が見守っていた。




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リクエストしていただいたものです！
ありがとうございました！そして遅れてすみません！！

テスト終わったので更新します！！！！



そして、オリックス日シリ進出おめでとうございます⚾️🎉

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