××× ページ34
『ねぇ、この花壇を彩ってみない？』
荒れた学園に舞い降りた彼女。
自然や動物が好きだったひとらんは、彼女の言葉に顔を上げた。
まだ強豪が無かった時。
ひとらんは彼女の組に誘われた。
当時のひとらんは、花壇の世話を一人で行っていた。
咲く寸前の花を折られたり、踏まれたりすることなど日常茶飯事。
花が折れるたびに、ひとらんの心も音をたてていた。
『私と一緒に、学園の美化を守ろうよ』
ひとらんは目の前の希望に手を取った。
ht「懐かしいよね、あの頃が」
『あの時のひとらん、まさに復讐鬼になる寸前だったもんね』
ht「だって、罪のない花を汚されたんだよ？」
ut「でも暴れたら風紀組がらんちゃんを裁いていたやろうなぁ」
ht「そういう大ちゃんは？なんで美化組に？」
ut「せやなぁ…」
鬱はいわゆる学園では弱者だった。
喧嘩は弱く、頭も平均、強いる者すらなく、荒れた生徒からしたら、彼は餌だった。
目をつけられ、毎日を虚ろで過ごしていた鬱に、彼女は声をかけた。
『君のその優しさが欲しいな』
金ではなく、自分を欲しがってくれた。
鬱は彼女の手を取ったのだ。
『美化組へ、ようこそ』
ひとらんらん、鬱を加え、美化組は勢力を伸ばしていった。
思う存分に自然を育てられ、自分のしたいことをできるようになったひとらん。
いじられることもなくなり、自分を必要としてくれた彼女の傍にいられる鬱。
形は違えど、彼らはAに感謝していた。
ut「Aちゃん」
『何？』
ut「ありがとな、美化組に入れてくれて」
にへら、と笑う鬱。
ht「俺も、花を育てられる学園にしてくれて、ありがとね」
優しく微笑むひとらんらん。
『此方こそ』
彼女は人数分のスコップを抱えながら、笑顔を浮かべた。
学園にある花壇には、色とりどりの花が咲いている。
種類も豊富で、見る者全ての目を奪う。
環境も整い、設備が行き届いている学園。
学園を守る強豪の組。
それが美化組だ。
『美化を荒らす奴はお掃除しなくちゃ』
ht「そんな奴らは肥料にしてやる」
ut「美化組ナメるんやないで」
＿＿美化組。学園の環境を守る強豪組の一つ。荒らす生徒をゴミと見なし、掃除をすることもしばしば。
(おっも！？何入っとるんこれ！！)
(大ちゃんは力ないなぁ。…真面目に同い年？)
(らんちゃん、ガチトーンで言うのやめて？？)
(……まさか年配のお方？)
(え、Aちゃぁぁぁん！！？)
図書組代表と委員 【os、em】→←美化組代表と委員 【ut、ht】
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カスタード - 今更感パないけど、22ページの奴、[付き人と（取り）憑かれた人］なのかな？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: 7ad0432a29 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 学校パロがどストライクすぎてやばい。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 「ジェイソンと手を組仲間を売っている青年」ってwショッピ君ですよねww? (2019年2月14日 13時) (レス) id: 3cb2acd302 (このIDを非表示/違反報告)
くう(プロフ) - 続編……！！！ありがとうございます！！！楽しみにしてます！！！ (2019年2月5日 19時) (レス) id: 295f716bc6 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続編希望します！主との掛け合いが特に好きです！頑張ってください！ (2019年2月2日 15時) (レス) id: 71789b4f54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らすとうさぎ | 作成日時：2019年1月12日 21時
