島の作り ページ1
「A様」
部下の控えめな声に目を覚ました。
随分と昔の夢を見ていた気がする…
首をならし、大きな欠伸を一つ
『んだァ？』
起きたて特有の掠れた声が部屋に響いた。
「先程
宝石を所持した男二名発見。
どうしますか？」
ん〜と背伸びをして立ち上がる。
部下は俺の体を見て目を見開いた。
昨日のまま寝ちまったか…
そんな事を考え、股から垂れる不快なソレを指ですくい舐めとる。
『今月で３回目か
昔よりは随分と減ったが、もっと警備が必要だなァ』
ベットで寝てる大柄な男
名前も知らねぇ男だ
銀色の髪をたくし上げて男を見る。
『おい』
「は！」
『こいついらねぇわ
島から追い出せ
借金返済の話はなしだ
粗チンがいきがってんじゃねぇよ
ったく！』
部下が男を連れて部屋から出ていった。
扉が閉まりきる前に
『宝石の件はお前に任せる』
勢いある返事の声と共に扉が閉まった。
シャワーを浴びるのもかったるい…
しかし尻に昨日の不快感が残ったままだ。
『うっぜ』
ボソッと呟き放った。
それから３時間後
時刻昼の２時
「A様！！
七武海徴集１時間前です！」
『ん〜ぁあ？
七武海…
ぁあああ！！』
Aの悲鳴に近い叫び越えが響き渡った。
そしてここは層に分かれて階級のある不思議な島だった。
そのころの第一層
「負けちった」
「お前さん弱いから」
平凡な一般人達が暇つぶしにカジノをしていた。
第二層
「お前今いかさましただろう！！」
「ぁあ！？んだとぉ！！」
「お客様！おやめください」
借金返済に追い込まれ、もう後が無い一般人
第三層
「海軍がカジノなんか来てんじゃねぇよ！！」
「お前ら海賊もよくカジノなんて来れるな！」
「館内では争い禁止です。
こういう話は海の上でなさってください」
海軍と海賊が
第四層
「おほほほ
奥様負けませんわよ」
「私だって」
「ごほん」
「咳払いですかな？」
金持ちの貴族達がカジノを楽しんでいた。
ここはAが収めるカジノ専門の島「ジュエリーナイト」
島の中心には宝石があり、金に困った輩は。
ザクザクッ
「宝石だ！！」
「ブルーナイトがこんなに！！！」
宝石を掘り出した。
だがそんな事しようものなら
ビーッ！！
「お客様
宝石は持ち出し禁止でございます」
ブザーが鳴り渡り、盗賊は捕まり。
人身売買へと流された。
この島は金のあるものだけが生き残れる島。
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作者名：ROI | 作成日時：2017年11月12日 15時
