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『あ、ジェイド先輩!』

ジェイド「おや、Aさん。どうかしましたか?」

『いえ、先輩がいたので声掛けただけです。』


移動教室の途中で先輩を見つけて声をかけた。
授業の時になかなか会う事が無いから珍しくって。


ジェイド「そんな事もあるんですね...」

『ジェイド先輩なら話しかけてもちゃんと答えてくれるって分かってますし。』

ジェイド「そうですか、それは嬉しいですね。」

『そういえば先輩って何でピアスしてるんですか?真面目なイメージなのに。』

ジェイド「これですか?これは...秘密です。」


指を鼻に当て、ふふっと笑う先輩の姿に少し頬があつくなった気がした。


『あ、そろそろ予鈴鳴っちゃいますね。』

ジェイド「そうですね、このままでいたい気持ちは山々ですが...」

『え?』

ジェイド「いえ、そうお気になさらず。」

『ではまた放課後に!』

ジェイド「はい。」


放課後に!...とか言っちゃったけど別に約束してなかったや。
いつもの癖でベラベラ喋るんじゃないなぁ。


クルーウェル「おい、ぼーっとするな。」

『いったぁ...』

エース「Aが上の空なのがいけねーんだよ。」

『知ってるてばぁ。』

エース「にしてもお前には優しいんだな。」

『先生?』

エース「そ。だって殴る強さ全然違ぇじゃん!」

『私が女だからじゃない?』

エース「あー、そーゆー事かぁー。」

クルーウェル「喋るな!」

エース「すんませーん。」


エースの機嫌が少しななめになってしまった。
こればかりはしょうがないのになぁ。


クルーウェル「A、これが終わったら残るように。」

『えっ!?』

エース「居残りくらってやんの笑」

『笑わないでよ...もう...』

こそこそと話していた。
あー、怒られるのかなぁ、、

みんなが出て行って静かな教室になる。


『クルーウェル先生?何か?』

クルーウェル「お前が心配でな。どうだ?この学園は。」

『慣れた!なんだ、怒られるのかと思って怖かったのに...』

クルーウェル「躾は嫌という程してきたはずだろう。」

『はいはい、デイヴィスせんせーは優しいですねぇ。』

クルーウェル「ん。」

『!!』

そう言って両手を広げて待っていた。
甘えるのって久しぶり。

『あー、もふもふ!』

クルーウェル「お前を手放す日が来ると考えると胸が痛いよ。」

『え?なんで?』

クルーウェル「さぁな、後で分かるさ。」

『ふーん。変なの。』


暖かい温もりを久しぶりに感じる。

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じぇる(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます! (2020年5月10日 13時) (レス) id: 016e7ac1dc (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月10日 8時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
じぇる(プロフ) - Eyeさん» ありがとうございます!とても嬉しいです!!引き続きよろしくお願いします! (2020年5月9日 0時) (レス) id: 016e7ac1dc (このIDを非表示/違反報告)
Eye(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってください! (2020年5月8日 14時) (レス) id: ee71a41126 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じぇる | 作成日時:2020年5月6日 23時

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