嫌いを好きにする魔法。 (ページ8)

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夜遅くなったからかフロイド先輩が送ってくれた。
ちゃんとそこはしてくれるんだ。

なんて言ったら失礼だけど。

ドアの前までで帰ってもらった。
なんか寮長に怒られそうな気がして。

リドル「A！どこに行ってたんだ！」

『いや、そのラウンジの方に...』

リドル「僕の許可無しにこんな夜遅くまで出かけるとは...」

『ごめんなさい...』

リドル「全く...君は女なんだ。もっと危機感というものを持って行動したらどうなんだい？それにまだ1年なのだか変な奴らに______」

正直そこからの話はちゃんと聞いていない。
そういえばフロイド先輩なんで私の事呼んだんだろ。
聞こうと思ってたのに忘れちゃった。

リドル「分かったね！？」

『はい、寮長...』

リドル「分かったならそれで良いんだ。部屋にお戻り。」

首はねられなくて良かったぁ...
この前エースが遅く帰ってきた時はがっつりはねられてたから。

今日はよく眠れそう。

トントン

『あ゛ぁ゛！』

だんっと扉を開けるとデュースが立っていた。
そして私の声に驚いたのか口をパクパクとさせている。

『ごめん、私朝はめちゃくちゃ機嫌悪いから...』

デュース「そう...か...すまないな...」

『いや、私が悪かった...そろそろ朝ご飯だよね、ごめん。』

扉をゆっくりしめて制服に着替える。
ため息が止まらない。

デュースで良かった。
エースなら馬鹿にされていたに違いない。

『お待たせ。』

デュース「その、なんか凄いな。」

『ん？なにが？』

デュース「短時間で気持ちを入れ替えられるなんて、」

『あー、忘れて！お願い！』

デュース「気持ちはわからなくも無いからな。忘れる！」

良かった。単純バカデュースで。
あっ、口がついつい滑っちゃった。

エースは？と聞くと朝から走りこみをしていたらしい。
そんなことするんだぁ...

『部活で何かあったのかな？』

デュース「確か...先輩が強いのが悔しいからオレも筋肉つけてぜってぇかつ！って言っていたな。」

『あー、多分それだねぇ...影響されやすいもんね。』

デュース「確かにな...」

『デュースは？部活は陸上できまり？』

デュース「あぁ、やっぱ走るのは楽しい。」

走るのが楽しい...ねぇ...
絶対に私には剥いてない。
飛行術で充分楽しい。

『あ、エースだ！おはよ！』

エース「おはよー。なに？オレがいなくて寂しかった？」

『うんうん、ってそんな訳ないし。』

そんな茶番をしながら朝食に手をつける。
楽しいなぁ。