嫌いを好きにする魔法。 (ページ29)

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『ご飯奢ってもらって大丈夫何ですか...』

ジェイド「気にしないで下さい。」

フロイド「オレら先輩だもんね♡」

この後後輩いじめされるんじゃないかな。
ニコニコ機嫌のいいお二人が揃うのは珍しいんじゃないかな。

『また借りができちゃった...せめて昨日のお礼を...！』

フロイド「ジェイドにでしょ？どーすんのぉ。」

ジェイド「貴方にしてもらい事なんて無いので大丈夫ですよ。」

『うっ...それはそれで傷つきますね...』

ジェイド「よく分かりませんね。」

正直すぎる気がする。
今度お菓子でも作って持ってけば良いかな。

『分かりました...では今度のお休み空けておいてくれますか？』

ジェイド「良いですけど...」

フロイド「オレも！何すんの！楽しそー！」

『どうぞ。タルトでも焼いていこうかと思いまして...ダメでしたか？』

ジェイド「タルト...聞いたことはありますが食べたことは無いですね。」

『そうなんですか！？とても美味しいので先輩達にも是非食べて欲しいです。私の味がお口に合うかは分かりませんがね。』

ジェイド「それは嬉しいですね。是非作り方も知りたいです。」

フロイド「ならラウンジの厨房で作ればー？」

『お借りできますかね？』

フロイド「いんじゃね？」

ジェイド「午前中...いえ、2時頃までなら多分大丈夫です。」

『では朝、向かいますね。ご馳走様でした！』

ジェイド「お待ちしております。」

フロイド「もー大丈夫なの？」

あ、体調崩して、というか睡眠不足で倒れたの忘れてた。
それくらい元気になったって事か。

『大丈夫です！先輩のクッキーとご飯のおかげで回復しました！』

ジェイド「無理しないで下さいね。」

『ご迷惑をおかけしました...』

席を外す。
そしてタルトにのせるフルーツを考えながらエースを探す。

いつものところにいないのかぁ...
じゃあもうご飯終わって教室かな？

『ねぇ、エース見なかった？』

クルーウェル「あぁ、教室にいたぞ。」

『ありがとう～』

クルーウェル「あ、待て。お前さっき倒れたと聞いたぞ。」

『あっ.....』

クルーウェル「倒れるような事はするなと...」

『すみません、先生！この後授業なので！』

クルーウェル「逃げるな。まぁ授業なら仕方ないな。」

逃げようとすると腕を引かれ逃げられない。

クルーウェル「残念だが代講で俺の授業だ。」

『えっ...』

終わった。
どうせこれ居残りになるやつなんじゃ...
エースとデュースに会いたいのに...