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ついに三和はクールぶることをやめた

あたしたちの繋がりは

ヴァンガードだけ

櫂くんみたいにならなくても

三和はちゃんとカッコイイって知った

ほんと、あたし、今さらすぎるよ

――――

「あんたさぁ、三和くんと櫂くんの何なの?」

何なのって言われても…ねぇ

『友達』

「それだけなわけないでしょ

マジメに答えな」

『群れるしか脳がないバカな女に言うことはこれしかないね。

…おっと、口が滑った』

「もう一回言ってみなさいよ!」

やば。殴られんの?あたし。なんで

パシンって音はしたけど

痛みはなかった

目をあけると

そこにいたのは三和

三和「おいおい。なーにしてんの?」

三和がニッコリとバカ女たち

…じゃなくて

クラスの女子に笑いかける

女たちは青ざめていた

三和「うわー。ほっぺ腫れちゃったなー」

女たちは逃げていった

三和「大丈夫か?」

「なんで助けたのよ」

違う。こんなことが言いたいんじゃないの

素直にありがとうって伝えたい…だけなのに

三和「…好きな子、助けたいって思っちゃダメか?」

『櫂くんみたいになるんじゃなかったっけ』

三和「ありのままの俺を好きになってもらうから」

『戸倉ミサキのこと、好きなんでしょ?』

ダメだって

なんで聞くのさ

フツーの友達でいたいをでしょ?あたし

三和「…ねーちゃんのことも

気になってるには

なってるけどさー」

そんな言葉…聞きたくなかった

でも、聞いちゃったのは、あたし。

もう…戻れない

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作者名:砂川 雄暉 | 作成日時:2013年11月1日 8時

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