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三和「俺、櫂みたいになれたと思う?」

三和ばかり目で追いかけるあたし

これじゃ、櫂くんや三和のことを好きな女たちと同じ

あいつらと同じなんだ、嫌。だから…

『さあ?どうだろうね』

わざと適当にあしらう

三和「…そっか。わかった」

この時、適当にあしらったことを

しばらくしてから

あたしは後悔することになる

――――

櫂「おい」

『なに?』

櫂「行くぞ」

放課後、櫂くんと出掛けることになった

三和の姿はない

櫂「三和なら先に行った」

『…誰も三和のことなんて聞いてない』

櫂「じゃあここからは俺の独り言だ

お前が全然振り向いてくれないから

三和は揺れているんみたいだ

今から行く店の店員に」

珍しく櫂くんが喋る

学校を出たから?

櫂「気付いてるんだろう?

自分の気持ちに」

『…どうすればいいのか、わかんない』

櫂「お前もヴァンガードを始めればいい」

『そんなすぐに覚えれるわけ、ないじゃない』

櫂「俺が教えてやる」

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作者名:砂川 雄暉 | 作成日時:2013年11月1日 8時

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