三輪ちゃんに成り代わった件について

悟……？ ページ45

私が、悟のこと、好きでいてあげるから。


ずっと、一緒にいてあげるから。




だから、



傑くんのこと、助けてあげて……





*




ちょっと今の状況を説明するね。

私悟くんに抱きついたじゃん？
そしたら悟くんが、ガバッて感じで抱きつき返してきて、そのまんま抱っこしたの。

真顔で。

そのまんま保健室から出てって、教室に戻って、そのまんま……離してくれないんだが？？？？

はにゃ？？



｢悟くん、おうちに帰りたいな……？｣

｢……｣

｢さ、悟くんっ？！聞こえないの？！悟くんんんんん！！！！｣

｢うるせぇ｣

｢んぐぅ｣



うるさいといわれ、口の中に何かをつっこまれる。
口の中で転がしてみると、飴玉だった。しゅわしゅわと弾け、ソーダ味だということがわかる。
甘くて、おいしい。



｢ふふふふん、ふんふふふ！ふふふんふふふ！！｣

｢アァ？なんて言ってんのかわかんねェよ｣

｢悟くん、なにするの！おいしいけどさ！だってさ｣

「なんで傑がわかるんだよ！キメェんだよ！！」

「悟くんひどぉい」

「ひどぉい」


傑くんの後に続いて「ひどぉい」といったら、悟くんはとても人には見せられない顔で怒った。何も言わないだけマシだが。

今まで膝の上にのせていたものが、対面式になおされる。いきなり脇を掴まれびっくりしたが、悟くんの笑わない目に戦慄し、黙った。なんなんだ。そんなに怒る必要ないだろう。



「さ、悟くん……？怖いな」

「……」

「悟くん！あ、飴玉おいしかったよ！ありがとう！」

「……」


「悟くん……」




「あーーー、もう！悟くん悟くんうるせぇ！！もう猫被りには騙されねぇからな！！いっつもくん付けて呼ばねぇだろ！！！」




「えっ……」








バレてた！！！！！！私の猫被りバレてた！！！












…………バレててもさ？




私がかわいいことにはかわらないし？







「悟くん、おこっちゃやだぁ……… 」







「(ｽﾞｷﾞｭﾝｯｯｯ)」

「(ｸﾞｻｯｯｯ)」

「(ｽﾝｯｯｯ)」






顔面崩壊やばぁ…
私かわいすぎたか。まさかのみんなロリコン？
傑くんはそういう節があることは知ってたけどね。
ミミナナもそういう趣味なんだろうけど。

でも悟も〜？クズな上にロリコンは救いようないってば。うわぁ、、、



「え〜今のAめっちゃかわいかったよ
これからもそのキャラでいれば？」

「キャラって何ぃ〜？？？」


硝子ちゃん怖ぁい

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