皆より少しだけ特別になりたい。【センラ】

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Aside

Aはい!大丈夫です!よろしくお願いします。

LINEを送り終わり私は確信した。

『折原 センラ…さん。。』

どうしよう、本人の可能性高いから加奈に話す訳にもいかないし…

『(冷静でいられるように心の準備しとこ…)』




日曜日、私は30分前に着こうと早めに家を出た。

数分歩いているとスマホが振動し【もう席にいます、ゆっくりで大丈夫ですよ】とセンラさんからLINEが来た。

ゆっくりで良いと言われたけど申し訳なくて急ぎめでカフェに向かった。

店内に入ると暖かい空気に包まれる。
すると既に座っていたセンラさんがここですと手招きをしてくれた。

『寒い中呼び出した挙句遅れてしまって、すみません』

と謝罪をするとセンラさんは笑顔で

｢いえ、まだ集合の時間前ですし会いたかったので｣

会いたかった…？え？センラさんが？私に？
予想してなかった言葉に固まっていると

｢何飲みます？｣と聞いてくるので

『キャラメルラテ』と答えるとセンラさんは店員さんを呼んで注文してくれた。

『折原さん、あの｢下の名前で呼んで下さい、あと敬語なしにしません？｣…えっと、じゃあセンラさん？』

センラさん、と呼ぶと彼は嬉しそうにはい。と返事をしてくれた。

本当は様付けで呼びたいくらいだが((

｢Aは普段どんなお仕事してはるん？あ、俺は名古屋の方でサラリーマンやってるんやで｣

センラさんが話題を作ってくれる、が名古屋のサラリーマン…確定だ。

『えっと、私は和菓子のお店で働いてるの』

｢へぇ、そうなんや。和菓子か、すごいなぁ｣

センラさんが凄いって言ってくれるだけでにやけてしまう。

『そんな事ないよ…あのさ1つ聞きたい事があるんだけどいい？』

｢なに？｣

私は迷ったが、やっぱり思い切って聞いてみる事にした。

『センラさんって歌い手のセンラさんだよね…？』

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