私が一番。【ツイステ】

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リドルside


寮への扉を通ると、目の前が真っ白になる。


視界が戻った先には見慣れたハーツラビュル寮。



Aを中に入れてあげよう。



そう思い、Aに話しかけようとした時、



「わあ、綺麗！」



Aが目を輝かせてそう言った。



さっき学園長の部屋で見た時の大人っぽかったAとはまるで別人のように子供みたいにはしゃぐ姿に思わず笑みがこぼれる。



『ふふ、そんなにかい？』



笑いながらそう聞くと



「はい、そんなにです！」



そう言ってこっちに微笑みかけてきた。




((ドキッ))




『っ、』



何故かAの笑顔を見た瞬間に咄嗟に後ろを向いてしまった。




Aと会って数時間もたっていないのに初めての感覚だらけだ。



動悸が収まらない。



どこか悪いのだろうか。



考えても考えても出ない答えに頭を悩ませているとAに話しかけられた。



「寮長さん？」





『っあ、そろそろ中へ入ろうか。』





「はい！」




こんなにぼーっとしてばかりじゃ駄目だ。


平然と、何も無かったように振るまおう。



そう思い、前へ歩く。








耳まで赤くなっているなんて知らずに。

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