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現場に到着する頃には私は別の意味で疲れていた。それも全部隣にいる五条悟のせいだ。こいつのせいで無駄に疲れた…
『えーと…この村にいる呪霊を祓って欲しいんだって』
五条「面倒くせぇ…お前がやれよ」
『言われなくても分かってるし!』
眠そうに欠伸をする悟を睨んで呪具を持った。後でマカロン買わせるんだからな。覚えてろよ。
『問題です悟くん』
五条「なんだよ」
『私は今、誰の術式をコピーしているでしょうか』
五条「そんなの知ったこっちゃねぇな」
『正解は健人です!ってことで悟の術式コピーするね〜』
五条「はあ!?!?」
気づいた時にはもう遅い。悟のお腹に手を当て無下限呪術と呟いた。悟の術式をコピーするにはそれなりの呪力を使うけど死ぬよりはマシでしょ。
『術式なんとか蒼とかあったよね。私まだ赫しか使えなくてさ〜』
五条「術式順転 蒼な?てか、使える方がおかしいだろ」
『まっ、多分使わないだろうから大丈夫だけど』
五条「もし相手が俺ぐらい強かったらどうすんだよ」
『その時はその時。今考えてもしょうがないでしょ!』
五条「はぁ…そうだったな」
なんで悟がため息ついたかは分からないけど気にせず足を進めた。小さな村に入ると微弱だけど呪力を感じた。この感じ…雑魚だわ。
『んじゃ、帳も下りてることだし行って来るね』
五条「気をつけろよ」
『はーい』
悟にひらひらと手を振って奥の方へ向かった。村の中心部まで行くと咄嗟に足が止まった。
『うわぁ…やることがゲスいねぇ』
2級に近い1級呪霊が村人を盾にして私に向けていた。つまり、女性の村人が人質にされていた。
まあそんなのお構い無しで行くんだけどね。
『呪霊さん、そんなんでビビるとでも思ってんの?』
「たす…けて…うっ…」
呪霊は鋭い爪を村人の首に当てていた。村人は目から涙をポロポロと零していて辛そうだった。
呪霊に持っていた呪具を投げ飛ばした。呪霊は呪霊を片手でキャッチしていた。私はその隙に呪霊の後ろに回り込み、指を当てていた。
『その人離しな』
私達には出せないような声を喉から出し、私の方を勢いで振り向いた隙をついて村人を捕まえた。そして横抱きにして呪霊をた体術だけで相手をした。
村人の人は怖くて目を瞑っているけど今はその方が有難い。もうちょっと我慢してね。
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作者名:空白 | 作成日時:2021年6月9日 23時