男性声優さんと〇〇しないと出られない部屋!! (ページ4)

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木村良平 - リップ音を学ばないと出られないページ4

『……はぁぁあ……またかよ』()

既に習慣になり始めたこの部屋、なんかすごい頻度でここに来るようになってきた。

まぁ…前回はめっちゃ楽しかったし、なんだかんだ嫌いじゃないけどね、この空間。

今回はどうやら紙だけ。

で、今日は誰が巻き込まれたんだろ……………。

『ほぁぁぁぁぁあああ!!!!!』()

「ん"ん"……A、るせぇ…」

覇気のない声でそう漏らしたのは、もう大ファンな木村良平様でした。

私の喧しく醜い叫び声によって起きてしまった良平さんは、脳が覚醒していくと私をベッドの上で

正座させ、その目の前に仁王立ちした。

「A…」

『…ハイ』

「お前ｯ…なんで俺以外の奴とここに来たんだよ…!!(ｲｹﾎﾞｫ」

迫真のイケボと演技力でそう叫んだ良平さん。

下を向いていた顔は直ぐに見上げる形に跳ね上がる。

『そっ、そんなっ…私だって良平さんとここに来たかった…!!……つか不可抗力(ぼそ』

「俺っ…俺、成一さんから聞いたんだ…!!2時間も密室でAと楽しんできたって…!!本当なのか…!?この部屋で、やったのか…!?」

『誤解よｯ、私が愛したのは貴方だけっ……まぁ、2時間楽しんだのは本当だけど、そういう意味じゃないのっ!!それと私は断固やってない!!』

「そうか…それなら、いいんだけどよ…俺以外のとこ、行くなよ。」

突然安心したような声になった良平さんがそう呟いた。

ふぅ、とひと安心してまた下を向いた時、いつの間にか良平さんが私の前に座り顔を耳元に近付けてきた。

「……ﾁｭｯ」

『…ｯ!!?え、なっ、なん!?』

「はは、A顔真っ赤だな!!お前もやってみ、ほら。」

『えっ、あっ…う………ﾁｭｯ…うぅ…恥ずかしい、これ…!!!!!』

そう、リップ音だ、良平さんの得意で人気のあるリップ音が耳元で流れた。

真っ赤になった私を見て満足げに笑った良平さんは、俺にもやれ、と言わんばかりに胡座をかいて

指で耳を指した。

くそ、なんだこの罰ゲーム、と心の中でパニックになりながらも言われたとおりリップ音をしてみる。

「おぉ、上出来だな。でも…もっと吐息かけるようにしてみろよ…ﾌｰ…」

また良平さんが私の耳元に近付いて息を吹きかけてきた。

その直後にリップ音もなって、なんか背筋がぞわっとなった。

ふと良平さんの後ろを見るともう扉がある。

ど、どういう事ぉぉおぉぉお!!!!!()

「(先に起きてたのは内緒だな…)」