女子の闇

自分を見失った… ページ17

今日はバイトがある


相変わらず私のデザインを褒めてくれる先輩方が私は好きだ。


胸を踊らせてドアを開けた


ガチャ


私｢おはようございます！｣


これまでにないくらいに明るい挨拶


……なのに誰も返してくれない


私｢あの…何かあったんですか？｣


とてつもなく空気が重い


私｢あの…………｣


すると


ユキ｢ねぇ……あきなちゃん…？学校で殺人事件があったこと…知ってる？｣


私｢……！｣


ユキ｢信じられないよ……ねぇ…嘘よね！？｣


私は悟った


終わったんだ


だから自分に正直になった


私｢本当ですよ……｣


ユキ｢……！そん…な……｣


その場にいた誰もが私に視線を向けた


私｢でも！これは…これは…！｣


ユキ｢何か理由があるの……？｣


私は全員に訴えかけた


私｢これは私の復讐なんです！私は高校に入っていじめを受けた！その理由は大人に生意気な事を言っているから！だから、朝登校すれば、みんながあざ笑った！みんなが冒涜(ぼうとく･馬鹿にする事)した！だから……だから復讐してやったんだ！｣


ユキ｢ふく……しゅう……。でも、人を殺すことはなかったんじゃない？｣


私｢…………｣


ユキ｢ごめんね、私にはどうしても……あなたをここに置いておく訳にはいかないの………人殺しをしたスタッフなんて…誰も信用出来ないんだよ……？本当にごめんね｣


私｢どうして……どうして分かってくれないの！？｣


ユキ｢出てって！｣


普段穏やかなユキ姉さんがこんなに叫ぶなんて


相当怒っているのだろう


これ以上ここで愚痴る必要はない


私｢…………わかりました｣


ガチャ


こうして私は自分を見失った


18話に続く

手紙→←休日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す