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頭が堅そうでも九重さんが人として一番まともなのかな

そう無理やり結論付けていると

「さあ食らえ!!これが機捜名物機捜うどんだ!!」

ドヤ顔の陣馬さんからお皿と箸を受け取った。白くてもちもちそうなうどんにお腹が鳴る。
「いただきます!」と手を合わせてすぐさま頬張った。

「いい食べっぷりだなぁ嬢ちゃん!!
 隊長から聞いたが朝から食べてなかったんだろ?災難だったな」

「はい、だから助かりま『警視庁から各局、
 墨田署管内より重症傷害容疑事案入電中。
 現場は曳島一丁目2番3号先の路上。通行中の男性が男に殴打され転倒。頭から血を流し、意識不明状態、至急現場へ急行されたい』


嫌なタイミングで連絡が入る。目の前のうどんが霞んで見えてきた。
まあ仕方ない、当たり前だ。飯より人が優先だ。

食事を諦め、ショルダーホルスターをつけて上着を着る。
機捜は久しぶりだから、少し、いやだいぶ楽しみ。


「私戸締りしますね」

「え?誰も盗む奴なんていないてしょ」

「規則だ、分駐所を出るときは鍵を閉める。車を離れる時は鍵を抜く。」

「あー、規則に雁字搦めになっちゃうタイプ?」
「規則は必要だからある」


2人の会話を流しながら、確認して分駐所の鍵を閉めると、外で待っていた伊吹さんに「よし、いこっか!!」と背中を押されて芝浦署を後にした。







____









目の前に救急車が見えて、車を止める。被害者が乗ってるんだろう。


「404現着、初動捜査に入ります」


無線で連絡を入れてから現場の路地裏へ階段を降りていくと、先に到着していた九重さんと陣馬さんがいた。
聞く耳を立てながら通り過ぎる。



「被害者の状態は?」
「さっき救急車に…」
「いや、それ見た。」
「……顔面血だらけで、話しかけたら辛うじて反応。
 殴ったのは知り合いかと聞いたら首を振りました。それ以上は聞けませんでした。」
「カレー食って店出た所でいきなり頭を殴られたらしい」


アスファルトの一部が赤く色づいており、結構な量の出血があったようだ。

結構な強さで殴られたんだろう、痛そうだなぁ。

辺りを見渡してみるが防犯カメラはなさそう。仕方なく目撃者に話を聞くことにした。
どんな服装だったか、持ち物は何か、些細なことでも聞き逃さないようにメモを取る。
そして床に放ったらかしになった凶器の看板を写真に収めて、私は目撃者から聞いた犯人の逃げた方へ向かった。



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作者名:古町小町 | 作成日時:2020年10月12日 0時

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