死んでみた ＊リク＊ ページ11
＊シークさんリクエスト＊
[死んで彼らに真実が伝わってみた]
(別れようと言ってみたの続き)
グルッペン
グ「お前は、どこまでっ…」
冷たくなった亡骸を抱えて、彼は涙を流す
あの時、自分を刺した言葉は誰でもない己の為
「お前が幸せなら、それでよかったんだ…」
気付いたところで何もかもがもう遅い
国を壊滅に追い込んだ部下は
称賛の言葉をかける前に死んでしまったのだから
トントン
ト「なあ、あの時、力づくでも止めればよかったんか？」
問い掛けは闇に溶けていく
ふり払われても追いかければ良かったのだろうか。そう尋ねても答えは出ない
だってきっと、
どうやっても未来は変わらなかったろうから
「っ、勝手すぎんねん、いっつも…」
書類が滲むも、気にしてなどいられなかった
貴方の死亡を記載した紙が、残酷なほど目に入って
鬱先生
鬱「…あんな顔、初めて見たな」
あの日、自分を拒絶した貴方の表情が脳裏を掠める
泣きそうなのに、泣かないように必死に堪えて
『さよなら』と笑ったのは、きっと最後だったから
「Aちゃん、ホンマに狡いわ…」
傷を埋めようと遊びに出かけても
思い出すのは貴方のことばかりというのに
今更一人など、ただの生き地獄ではないか
ゾム
ゾ「なあA、褒めて…
俺、あの時めっちゃ我慢してんで…」
冷たい肌に触れて、彼は呟く
あの日、全てわかっていても尚
貴方が望む選択肢を選んだ彼はどれだけ苦しかったか
別れ際に見たあの泣きそうで、
でも何処か吹っ切れたような表情が忘れられない
触れた唇はあの時よりも硬く、そして冷たかった
シャオロン
ｼｬ「嫌いなれるわけないやん…」
今ならわかる。
自分を突き放した言葉は自分の為だったのだと
でも今日を迎えるまでだって、
貴方のことを嫌いになどなれなかったし
好きだからこそこんなにも苦しいのだ
「嫌いになんかっ…」
どれだけ悪戯をされようと
どれだけ罵倒をされようと
きっと一生嫌いになどなれないのに。
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みらいちゃんです！ - 自分的に今まで読んできた中で1番好きな作品です。すごくよかったです。 (6月30日 14時) (
レス) @page29 id: c5fe17e93b (このIDを非表示/違反報告)
チェリーの子(プロフ) - えっえっえっ琴葉様…？おかえりなさいませ…！更新誠にありがとうございます…！！ (2023年1月9日 1時) (レス) id: 39ba198b16 (このIDを非表示/違反報告)
綾央(プロフ) - 主様おかえりなさい。更新ありがとうございます…! (2023年1月8日 23時) (レス) @page50 id: 38d8890eac (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 主様！？おかえりなさいです（ ; ; ）！？ (2023年1月8日 22時) (レス) id: 6c42b5a823 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ(プロフ) - 主様、おかえりなさい。そして、ありがとうございます (2023年1月8日 22時) (レス) @page50 id: c340a98e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴葉
| 作成日時：2019年10月31日 11時
